MacBook Airは2008年に初登場したとき、USBポートが1基しかないことを厳しく批判された。Appleはその後、この強制的なミニマリズムをやや緩和しており、現行のMacBook Airは2基のUSB 3.0ポート、Thunderbolt 2(Mini DisplayPort出力としても機能し、アダプタを使うことでHDMIやVGAにも対応)、SDカードスロットを備える。興味深いことに、新しい超薄型12インチMacBookは新たな単一ポートノートブックで、電源供給をはじめ、すべてを「USB-C」ポート1基だけでまかなわなければならない。しかし、歴史が何かを示しているのだとしたら、同システムの将来のモデルではポートがもう少し増えるはずだ。
2014年の第4世代Intel CPUから第5世代Intel「Core i5-5250U」へのアップグレードは、アプリケーションのパフォーマンスという点では、大きな影響はないだろう。大半のMacBook Airは一般的なタスクに利用されるが、これに関しては、なおさら違いを感じられないはずだ。ウェブサーフィンやソーシャルメディア、HD動画再生といった日常的な用途については、過去数世代のMacBook Airはどれも十分な性能を備えている。2015年の13インチMacBook Airは、米CNETのマルチタスキングテストで、より強力な2015年のMacBook Proに迫る記録を出した。ただし、2014年モデルのMacBook Airは(実はわれわれがテストした「OS X Mavericks」搭載システムの多くも)、米CNETの「iTunes」テストで、OS Xの現行バージョン「OS X Yosemite」搭載システムに比べて、特に高速だった。
MacBook Airの2015年モデルに関して、われわれが全体的にプラスの評価を維持している本当の理由は、デザインや特徴に何年間も変化がない一方で、バッテリ持続時間は改善し続けていることだ。これは、世代が新しくなるごとに強化されるIntelの最新プロセッサと、ノートブックからバッテリ持続時間を最大限に引き出すAppleの能力の組み合わせによって実現している。
2013年の13インチMacBook Airは、米CNETの動画再生バッテリ消費テストで14時間25分持続した。一方、2014年モデルは同じテストで16時間26分を記録し、2013年モデルを上回った。2015モデルでは、1080分(18時間)まで記録が伸びている。インターネットからノンストップでHD動画をストリーミングする二次的なテスト(あらゆるノートブックにとって困難なタスク)でも、10時間8分持続した。これは極めて大きな負担をかけても、本当の意味でバッテリが丸1日持続するノートブックだ。
MacBook Airは以前のように注目を集めることはないが、今も仕事と遊びの両方に使える堅実なマシンであり、過去数年にわたって非常に多くの空港、カフェ、会議室で、主役のような存在になっている。
非常にシャープな最新ノートブックのデザインと比べると、MacBook Airの筐体は以前に増して時代遅れに感じる部分もある。特に、低解像度のディスプレイと分厚いスクリーンベゼルだ。近距離無線通信(NFC)チップやタッチスクリーン、USB-Cといった先進的な機能も搭載されていない。しかし、それを補っているのが着実に進化するバッテリ性能で、2015年モデルではバッテリ持続時間がかなり延びている。
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