家庭内Wi-Fi環境を「数の力」で最適に--スマートルーティングシステム「eero」

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年02月04日 11時59分

 家庭のWi-Fiに新たな理念で取り組むときが来た、とeeroは考えている。その理念とは、数の力だ。自宅のWi-Fiに問題はないと考えている人もいるかもしれない。しかし、ネットワークはデバイスやストリーミング動画の増加、家庭のあらゆる場所に電波を届ける必要性、Wi-Fi電波を妨げる障害物や無線干渉に対応しなければならないので、今は何も問題がないとしても、近い将来トラブルが発生するだろう、とサンフランシスコに拠点を置く新興企業eeroは主張する。

提供:eero
提供:eero

 従業員15人のeeroの最高経営責任者(CEO)兼共同創設者であるNick Weaver氏によると、今日の典型的なWi-Fi環境は1台のルータを中心に構築されているが、新しいアプローチを採用すべきときが来ているという。NETGEARやLinksys、D-Linkといった業界の大手企業はその変化に適応していない、とWeaver氏は述べた。eeroが3台のルータを300ドルで発売しようと計画しているのはそのためだ(1台当たり125ドルでルータを増設することも可能)。それらのセットアップを支援するスマートフォンアプリもある。

 「1台の強力なデバイスであらゆる場所に電波を送信する代わりに、それを細かく分割して、家中に分散する必要がある」(Weaver氏)

 eeroは米国時間2月3日よりネットワークデバイスの予約注文受付を開始し、初夏に出荷を開始する予定だとWeaver氏は述べた。同社は2015年中にEコマースパートナーと契約し、店舗でデバイスを販売することも計画している。しかし、小売店での一般販売が始まったら、発売直後の特別価格は、eeroデバイス1台当たり200ドル、3台セットが500ドルとなる。

 eeroのネットワークデバイスは、eeroの独自ソフトウェアとQualcommのプロセッサ、無線チップ、1Gバイトのフラッシュストレージを備える。それらのデバイスはお互いに通信して、特定の家庭で最速のデータと最良の無線周波数を見つける。さらに、隣人のeeroデバイスとも調整を行い、ワイヤレスデバイスが同一の無線チャネルを使用した場合に発生する干渉を回避する。

 eeroシステムでは、まず家庭のブロードバンドリンクを提供するモデムに1台のデバイスを接続する。その後、電波強度を測定して残りの2台のデバイスの設置場所を助言する「Android」アプリまたは「iOS」アプリで、次のデバイスをセットアップする。

提供:eero
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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