デザインを一新した「iOS 7」--新しい機能やアプリをレビュー(前編) - (page 3)

Jason Parker (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年09月24日 07時45分

AirDrop

 iPhoneユーザーは、iOS 7にAirDropが追加されることを歓迎するだろう。AirDropはPtoPファイル共有サービスで、「iPhone 5」のすべてのバージョン、第4世代「iPad」と「iPad mini」をサポートする予定だ。この機能はMac OS Xでは既に利用できる。

 AirDropは、近くにいるユーザーたちの間でローカルアドホックネットワークを作成することで機能する。したがって、写真を共有したい場合に共有ボタンを押すと、自分の周りにいてiOS 7を使っている(そしてこの機能をオンにしている)ほかのユーザーが自動的に表示される。そこから友人の写真をタップするだけで、Wi-FiやBluetoothで写真が送信される(受信者はそれを受け取ることも拒否することもできる)。さらに、近くにいるiOS 7ユーザーから自分を見えなくするオプションもあり、Control Centerから利用できる。

 近くにいる人々とのファイルの共有は目新しいものではなく、サムスンはテレビコマーシャルで、「GALAXY」携帯電話を買うべき理由としてこの機能を挙げてさえいる。iOSユーザーはついに同様の機能が使えるようになって喜ぶだろう。そして彼らはそれを使うために、携帯電話をぶつけ合う必要はない。

カメラアプリと写真アプリ

 Appleは、カメラアプリ、そして、写真アプリでの画像表示方法を整理するために、非常に多くの作業を行った。カメラアプリではすべての撮影モードが前面に表示され、それらをスワイプすることで、写真の構成を決めることができる。撮影モードには静止画、パノラマ、動画、Instagram風の正方形のフレームなどがある。またこのアプリが提供する基本的なバーストモードでは、メインボタンを押し続けることで連続写真を撮影し、後でその中からベストショットを選ぶことができる。

 右下にあるカラフルなボタンでは、静止画や正方形の写真にフィルタを適用できる。選択できるフィルタは9種類しかなく、サードパーティー製の写真アプリに見られるような劇的なものはないが、フィルタを簡単に適用するには良い方法だ。

 写真アプリにおいてAppleは、延々と続く壁のように写真を表示する「iOS 6」でのやり方を廃止した。この表示では、写真をアルバムにしか分割できなかった。AppleはiOS 7で、単なる時系列ではなく、ジオタグがついた位置情報を基準に整理された時間上の瞬間として写真を扱っている。これはデスクトップ版の写真アプリ「iPhoto」からヒントを得たものだ。写真は、非常に小さなモザイク状に表示され、年ごとに分類される。スクリーンにタッチしてホールドすれば、グループ内の写真を拡大でき、ドラッグすればほかの写真をプレビューできる。これは良い方法だが、見たい写真が決まっている場合には、年をタップして、次に日付、そして場所へと掘り下げて探すほうが現実的だろう。

「iPhone 5s」向けの新しいカメラアプリの機能

 カメラアプリにはこのほかに、iPhone 5s限定の新機能がいくつかある。できる限り最高の写真を撮影するために、カメラアプリは起動するとすぐに、ホワイトバランスと露出の調整を行う。ボタンを押し続けている間、1秒間に10フレームの撮影を行うバーストモードもある。さらにアクションショットを撮影するために、120fpsのスローモーションカメラもある。

 後編に続く

動画、静止画、正方形のフレーム(左)などをスワイプして選んだり、右下にあるボタンを押してフィルターを選んだりできる。
動画、静止画、正方形のフレーム(左)などをスワイプして選んだり、右下にあるボタンを押してフィルターを選んだりできる。
提供:Screenshot by Jason Parker/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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