自宅テレビをHD画質で外出先で視聴できる「Slingbox 350」 - (page 2)

豊富なリモコンデータを用意、難しい設定なしでチューナ機器を操作可能に

 機器の設置と接続が終わったら、続いて視聴環境のセットアップを行う。PCであればブラウザにアドオンを導入し、スマートフォンやタブレットであれば専用アプリ「SlingPlayer」をインストールする。なお、SlingPlayerは有償であり、またiOS用はユニバーサルアプリではなくiPhoneとiPadでそれぞれ別のアプリに分かれているため、その分コストがかかる点は気をつけたい。

 インストールが完了したらブラウザからSlingboxのサイトにアクセスし、未登録ならアカウントを作成してログイン、登録済みならメールアドレスとパスワードを入力してログインし、画面上の「Watch」をクリックする。初回のみ、入力端子やリモコンの種類を選ぶウィザードが表示されたのち、ネットワーク内のSlingboxが自動的に検索され、選択するとチューナ機器で受信したテレビの映像が表示される。

  • Slingboxのサイトにアクセスし、未登録ならアカウントを作成、登録済みならログインする

  • 「Watch」をクリックするとブラウザに機能拡張をインストールするよう要求される。これはChromeにおける画面

  • 続いてセットアップを行う。ウィザードに従って進める。ネットワーク内にあるSlingboxが自動的に検出される

  • 映像入力を選択する。D端子/コンポーネント端子を選んだか、コンポジット端子を選んだかを選択して次に進む

  • リモコンを選択する。膨大な数のリモコンの信号データが用意されており、リストから選んでいけばたいていのリモコンは見つかる。型番での検索も可能

 テレビの表示画面は一般的なチューナと同様で、音量調節、チャンネル切替、画面サイズ変更といった機能がそろっている。設定時に正しくリモコンを選択していれば、実物そっくりのスキンを持ったリモコンを画面上に表示し、実物をテレビに対して使うのと同じ感覚で操作が行える。

 スマートフォンおよびタブレット用のアプリでもこれらの機能は同様で、タッチによるリモコンの操作が行える。スマートフォン用アプリだと画面が小さいためにリモコンのすべてのボタンを一度に表示できず、目的のボタンを呼び出さなくてはいけないため操作がやや煩雑だが、それでもひと通り使って慣れさえすれば、各機能が快適に使えるようになる。

 以上が使用可能になるまでの流れだが、筆者がこの設定段階でつまづいたのは、テレビにHDMIケーブルが接続された状態のまま本製品を接続すると、映像信号がHDMIにしか流れず、本製品は音声しか再生できなくなるという現象だ。これは著作権保護機能が有効になるためで、HDMIケーブルを抜いてD端子で接続することで回避できる。

  • PCで視聴している画面。この画面では非表示になっているが最下段からはズーム、アスペクト比、画質(4段階+自動)の切り替えが可能。テレビ画面だけをフローティング表示することもできる

  • 実物のリモコンと同じスキンが用意されており、チューナ搭載機器を操るのと同じ感覚でさまざまな操作が行える

  • iPhoneアプリの起動画面。まずは「一覧」をタップする

  • 「一覧」をタップすると登録済のSlingboxが表示されるのでタップして接続する。ちなみにこの画面はLAN内のSlingboxを一覧表示しているわけではなく、アカウントにひもづいたSlingboxを表示している

  • 画面が表示された。チャンネルは上下フリックで切り替える

  • タップすることで表示される下段のメニューからは、リモコンや番組表の表示、画質などの調整メニューの呼び出しが行える

  • iPhoneで設定できる画質は「自動」「HQ(高画質)」「SQ(標準画質)」の3種類。PCよりも2種類少ない

  • オプションからは入力元(コンポジット/コンポーネント)の切替などが行える

  • 番組表を表示したところ。複数の操作方法を切り替えられるが、画面が小さいためしばらく慣れが必要

  • 同時接続台数は1台まで。視聴中にほかのアプリから接続すると切断され、このようにメッセージが表示される

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