身につけるだけでライフログ--「Jawbone UP」に見るガジェットの可能性(1) - (page 3)

日々の行動目標とペースをつかむ

  • アクティビティの記録をクローズアップしてみた。アクティビティモードでは、より細かい歩数や時間の経過と運動強度が分かる

 UPのアプリでは、食事、睡眠、歩数と言った生活習慣について、目標を設定することができる。例えば、必ず6時間睡眠する、必ず5000歩以上歩く、必ず3回の良い食事を取る、と言った目標を設定すると、UPとアプリを同期する度に、日々の目標到達度を表示してくれるのだ。例えば今日の睡眠は101%、歩数は220%、食事は75%といった具合に見ることができる。

 睡眠と歩数はUPが記録してくれるが、食事はiPhoneのカメラを使って写真を撮り、アプリに直接記録する。もし外食をした場合は、そのお店をGPSのデータから探して記録することもできる。そして、食事のあと2時間ほどするとiPhoneのプッシュ通知で聞かれ、その食事をどう感じたかについて5段階から選ぶ。その5段階も、「Energized」「OK」「Stuffed」「Sleepy」「hungry」になっている。2時間たっても満腹だったり、眠くなったり、空腹だったりするのは、あまり良い食事とは言えないということになるのだろう。

  • 食事の記録はリストバンドではなくiPhoneのカメラを使って記録する。食後、iPhoneにプッシュ通知が届き、食事の感想を選ぶ

 このようにして、ほとんど手間がかからずにライフログを作ることができるが、一番楽しみなのはUPをiPhoneアプリに同期してグラフを見るときだ。正確に時間と行動が記録されているからだ。

 例えば朝通勤するとき、ほぼ毎日同じ距離を歩いて駅まで向かい、電車に乗ったタイミングで歩数のグラフがぴたっと止まる。乗換の時にまた短時間歩いて、再び歩数のグラフがない時間帯が続く。仕事が始まると、行動がないと言うことが記録されている。ランチタイムに少し歩いてレストランへ行き、食事の記録があって、再び職場に戻る歩数が記録される。その後夕方までまた動きがない時間帯が続き、仕事が終わると(飲み会がない日は)朝と同じような帰宅の様子が記録される。

 これと、前に述べた日々の目標とを照らし合わせることで、習慣を変えるきっかけになる。たとえば、上のような行動では1日5000歩の目標が達成できない場合、帰りに1駅分余計に歩いたり、家に帰ってから運動の時間を作るなどして目標に届くように生活を改善すればよいわけだ。

 起きて活動しているときの記録は、自分が行った行動の「ふりかえり」である。しかし自分が気付いていないときの行動を可視化できるのも面白い。

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