「ロボットに重要なのは実用性」--iRobot CEOインタビュー - (page 4)

Martin LaMonica (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年11月09日 07時30分

--AVA向けのアプリは、どのようなものが登場するでしょうか。

Angle氏:セキュリティや家庭医療に関するものや、出張中に自分の子供に連絡し、携帯電話で話すときよりもリッチなインタラクション、例えばかくれんぼなどができる機能を備えたものです。こうしたものが最終的にロボットの中核アプリになるでしょう。人々はそれらの機能のいくつかを利用したいという理由でロボットを購入するようになり、その後、より多くのアプリが登場するでしょう。現在のiPadアプリが物理的に事前に行動を起こすようになったらどれほどクールか考えてみてください。

--iPadアプリが物理的に事前に行動するとはどういうことでしょうか。

Angle氏:アプリが人を見つけられるようになるということも可能かもしれません。人が情報を見つけるのではなく、情報が人を見つけられるようにするということです。今のように携帯電話に縛られるのではなく、何らかの緩衝スペースが欲しいと願っている人もいるのではないでしょうか。動く情報、つまり情報が自ら行動できるようにすることが、第1段階です。第2段階では、ロボットがロボット自体を本当の意味で差別化するようになります。ロボットはより多くの物理的機能を備え、荷物を運ぶようになるでしょう。

 まず家中に可動センサを設置します。わたしはホームセキュリティが欲しいのですが、家中にカメラを設置するという考えはあまり好きではありません。誰がそれらのカメラを見ているか分からないからです。わたしは自分といっしょに部屋にいるときは目で確認することが可能で、部屋にいないときは目に見えない、例えるならば「警備員」のようなものの方を好みます。さらに、家の配線をやり直す必要もありません。どのくらいの価格なら、カメラを設置する代わりに、AVAを家に導入してもいいとわたしは考えるでしょうか。それについては、非常に明確な答えがあります。

 医療分野に関しては、複雑な服薬内容の順守により効果的に貢献します。それは重要なことです。ものを持ち運びします。自分の後に付いてくるステレオは欲しくないですか。家中を動き回って、夫が閉め忘れたトイレのふたをみつけてくれるロボットは欲しくないですか。誰かがそれを実現するアプリを開発してくれるでしょう。どんな進化をたどるかは誰にも分かりません。今までと違うのは、積極的に行動を起こすこと、動き回れること、そして物理的な操作を行えることです。それはすべてのアプリにとって極めて重要というわけではありませんが、一部のアプリにとってはさまざまなことを可能にする要素になるでしょう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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