「iPod」登場から10年--栄光の歴史と今後の展望 - (page 3)

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年10月26日 07時45分

 AppleはiPodの改善を続けた。価格を下げ、小型化する一方で、内蔵ストレージの増加やUSB 2.0との互換性追加(そして後のFireWire廃止)、バッテリ持続時間の延長を実現した。それがさらに3年続いた後、AppleはiPodラインの分割を決定し、「iPod mini」を追加した。iPod miniは初代iPodよりストレージ容量が少なかったが、サイズは劇的に小さくなった。また複数のカラーが提供され、それまでのモデルより価格も安かった。iPod miniは発売当初から成功を収め、すぐにAppleのベストセラーになった。

 Appleは2005年、iPodラインに「iPod shuffle」を追加した。スクリーンのないiPod shuffleは、iPodで初めてフラッシュメモリを採用しており、Appleのエントリレベルモデルとなった。首にかけられるデザインで、USBとして使うことも可能だった。さらにAppleは同年、iPod miniを廃止して「iPod nano」を発表した。iPod nanoはカラースクリーンを備えたフラッシュメモリベースの小型iPodで、これに比べるとiPod miniも分厚く見えた。

 その後の2年間、AppleはiPodに関して同様のサイクルを続け、iPodに新機能を追加し、iTunesソフトウェアと「iTunes Music Store」の増強を続けた。iPodラインに最大の変化が訪れたのは、Apple初のタッチスクリーン式iPodであるiPhoneが発表されたときだ。iPhoneのiPodソフトウェアは、ユーザーが起動することができるアプリという形で提供された。それは、iPhoneの登場から3カ月後、「iPod touch」という別のハードウェアとして続いた。iPod touchは、電話のコンポーネントがないiPhoneとも言えるデバイスだ。Appleはその後、iPodライン全体を大幅に刷新し、iPod touchを最も重要で最高のiPod(明らかにiPod touchより多くの機能を備えたiPhoneには一歩及ばない)だと宣伝するようになった。それによって古いクリックホイール式のiPodは格下げされ、「iPod classic」と呼ばれるようになった。

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