ダイアゴナルは10月4日、氏名や会社名、所属組織、電話、メールアドレス、自宅住所、自宅電話番号、携帯電話番号などの「コンタクト情報」をデータベースとし、その情報を利用者同士で更新、共有できるサービス「ダイアゴナルキット」のベータサービスを同日開始したことを発表した。
利用者が同サービス上のデータベースに情報を入力しておき、メールアドレスをキーとして知人から情報開示を求める「リンク依頼」を受けると、相手ごとに定めたりセット済みの開示パターンを適用したりして、自分で指定した範囲の情報を相手に開示する。以降は所属の変更や転居などの情報を入力すると、すべてのリンク先に対して更新が自動配布される。
サービス開始当初は一定数の個人利用者の確保を目指し、その後データベースと更新管理および配布を担うプラットフォームとして法人向けのサービス販売にも注力する。
ユーザーは個人と法人の2種類に分類され、個人は無料で利用でき、法人として利用する際には月額1000円のアカウント維持費が発生する。2012年4月の本格サービス開始後は、法人アカウントへの課金は1ユーザーあたり月額200円とする予定。個人が業務上の目的で取引先と連絡先を交換するといった用途では、特にメモリ負荷が高い場合を除き利用料金は発生しない。
法人契約は、従業員がダイアゴナルキット上で登録している相手先のリストを組織で集約したい場合などに必要となる。リストの集約は全社単位のほか部門、プロダクトなどの単位で行える。APIの公開も今後予定されており、年内をめどにテスト版がREST(Representational State Transfer)APIで公開される予定だ。
サービス規模拡大の鍵となるのが登録ユーザーベースだ。ダイアゴナル代表取締役社長の山川隆氏は、サービス開始の環境を「電子メールの普及が進み、ユーザー情報更新の必要性が増している。また、SNSの隆盛にみられるように、人々のつながりを求める市場環境がある」とし、「リンクの基盤を提唱したい」と語った。
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