インターコム、端末エミュレータのiPad版--IBM Powerに接続

田中好伸 (編集部)2011年03月30日 18時46分

 インターコムは3月30日、「IBM Power Systems」(System i、iSeries、AS/400)に接続する専用端末の5250の機能を「iPad」上で動作させられるアプリ「FALCON 5250 for iPad」を提供していることを発表した。3月17日からApp Storeで4800円で提供している。同社によれば、iPadアプリでは世界初としている。

 FALCON 5250 for iPadは、同社が20年以上培ってきた端末エミュレータ「TN5250」の開発技術をもとに開発した5250モバイルホストアクセスソリューションという。iPad特有の操作である2本の指を使用した画面表示の縮小や拡大、画面を指で軽く叩くだけでできるカーソル移動などに対応する。コマンド入力などクライアント端末の基本機能に加え、5250端末に特化した独自のキー配列を持つ「ホストキーパッド」を搭載している。日常の端末操作がiPadの操作性でモバイル環境で実行できると説明している。

画面 ホストアクセス画面
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 今回のアプリは、iPadを5250相当のモバイルホストアクセスクライアントとして機能させることで、基幹系システムへの遠隔入力作業など企業の各種ホスト業務を支援する。生命保険などで、営業担当者はモバイル環境でホストアクセスして、保険料金の算出など顧客の条件にあったプランをその場で算出して提示できるという。

 物流業では、倉庫で現場の作業員が、Bluetooth対応端末と連携して、バーコードの読み取りから入出荷の確認、処理までホストに接続しながら効率よく作業を進めることができるとしている。アパレル業だと、メーカーの営業担当者がモバイル環境でホストアクセスして、在庫を確認しながら小売り業者や卸売業者と商談を進めることができるという。

 インターコムでは、IBMや富士通、日立などのメインフレーム用ホストアクセスソリューションについても開発を進め、商品化していく予定としている。

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