年々テレビとネットの境界が狭まってきている。数年後にはおそらくテレビはネットに接続するのが当たり前という時代がやってくるだろう。
そんなネット時代を先取りしたのが、シャープや東芝のテレビだ。東芝の「レグザ」では「Z1」などZが冠されたシリーズや、シャープ「AQUOS」の「DR3」シリーズなどのモデルが「ひかりTV」に対応している。ひかりTVは、NTTのフレッツ光などの光回線を利用して、映像を配信する有料サービス。アンテナを取り付けることなく、地上デジタルやBSデジタル、その他の有線放送が見られる。地上デジタルのアンテナを取り付けるのが大変な人は、こちらを検討してみるのもいいだろう。
また、パナソニック「ビエラ」やソニー「ブラビア」は、YouTubeを見られることが特徴だ。さらにパナソニックのビエラでは、Skype機能も搭載。オプションで発売されているビエラコミュニケーションカメラ「TY-CC10W」(実売価格:約1万5000円)をテレビにつなぐと、インターネット経由でテレビ電話が楽しめる。海外留学している子供との会話や、おじいちゃん、おばあちゃんに孫の成長を見せてあげるといった使い方が可能だ。「D2」シリーズなど、比較的安価なモデルにまで搭載されている。
ソニーには、ネット番組をリモコン一発で呼び出せる。「〈ブラビア〉ネットチャンネル」という機能が用意されている。海外ドラマやアニメを豊富に用意した「ユーネクスト」。ベルリンフィル・ハーモニー管弦楽団のコンサート映像がハイビジョン画質で見られる「デジタル・コンサートホール」。1930年からのFIFAワールドカップの映像がみられる「FIFAワールドカップコレクション」といった個性的なチャンネルを用意している。
また、Twitterや天気予報、料理のレシピなどがテレビ画面の右側にコンテンツとして表示される「アプリキャスト」機能も個性的だ。「EX300」シリーズのようなスタンダードモデルにも搭載されている。
ネットを使ったもう1つの注目機能が、リビングのレコーダーに録画した番組を、寝室や書斎などで見られる機能だ。これはDLNAというAV機器同士の相互通信機能を利用したもので、ソニーでは「ルームリンク」、パナソニックでは「お部屋ジャンプリンク」などと呼んでいる。
DLNA対応テレビの種類が最も豊富なのがソニーのブラビア。また、日立の「Wooo」も対応モデルが多い。最新の「ZP」シリーズはもちろん、コストパフォーマンスのよい「HP」やデザインを重視した「UT」シリーズと幅広いモデルに、DLNA機能が搭載されている。
パナソニックもDLNA対応テレビは多いが、「V2」には搭載されていても「G2」シリーズは対応していないなど、シリーズによって対応はまちまち。カタログを参照したほうがいいだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス