このために法律や規制、業界で必要とされるガイドラインへの順守などの負担が企業に大きくのしかかっているという。こうした状況のため、IT部門の勤務時間のうち、コンプライアンスにかかる時間は20%とCoviello氏は説明、IT部門の生産性を落とす一因になっているとしている。
このようにCoviello氏は現在の情報セキュリティを取り巻く状況がいかに複雑であるかを説明している。冒頭に主張した航空管制システムのようにするためには、情報セキュリティを“システム”として機能させることが必要と主張する。
その回答のひとつとして、Coviello氏はセキュリティ製品の管理機能を相互運用することを挙げるとともに、もっと包括的で、かつシステマチックな方法で情報セキュリティを一元管理する方法を、RSAでは現在提唱していると説明する。Coviello氏は、このコンセプトを具現化する製品を、同じくEMC傘下のVMwareと共同で開発中であることも明らかにしている。
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