[レビュー]カメラ任せで高画質撮影--ソニーのミラーレス一眼「α NEX-5」 - (page 3)

三井公一(サスラウ)2010年07月12日 11時33分
ソニー
内容:ソニーからついに登場したレンズ交換式デジタルカメラ「α NEX」。コンパクトカメラを見紛うほどの薄型ボディと、一眼レフカメラ並みの背景ぼかし技術を持つ、新領域カメラの撮影性能とは?

カメラ任せで背景ぼかし撮影

 実際の使用感はどうだろうか。どうやらこのカメラは最初にモード設定したあとは、そのままの設定で撮影を続けたほうがいいようだ。おそらくほとんどの場合、「撮影モード」の「iAUTO(おまかせオート)」、「プログラムオート」で事足りるに違いない。それくらいカメラ任せの撮影で問題ない。

  • シーンセレクションはスポーツ、風景、夜景、マクロなどを搭載

 ボケ味を生かした撮影をしたい場合はコントロールホイールで「背景ぼかしコントロール」機能を使えばいい。夜景やスポーツなど特殊な場合のみシーンモードやマニュアル撮影を使おう。

 というのもこのNEX-5はモード変更など全般の設定変更が煩雑なのだ。ソフトキーを押してグラフィカルなメニューを呼び出して様々な設定をするのだが、ISO感度など撮影の基本に関わる設定がかなり深い階層まで行かないと辿り着けないようになっている。「細かい設定はやめてカメラに任せてね」というメーカーからのメッセージに感じた。

  • 設定メニューは階層が深い。ISO感度を変更するのも一苦労だ

  • フラッシュは外付けとなる。チルト式で装着したままの持ち運びも苦にならない

  • APS-Cサイズ撮像素子を持つコンデジ・シグマDP2とほぼ同じ外寸

 実際に、ISO感度オート+ホワイトバランスオート+プログラムで、コントロールホイールの「背景ぼかしコントロール」を絞りコントロールとして使用すると、ほぼイメージ通りの撮影ができた。たまに露出補正をすれば大方は問題ないだろう。

 現在ソニーNEX-5は大手量販店で飛ぶように売れているという。軽く小さなレンズ交換式ボディとハイビジョン動画、スイングパノラマなど夏のボーナス商戦に向けてスキはない。現時点では、秋の1本以外アナウンスがないが、レンズのラインアップが拡充してくると非常に楽しみなシステムになってくるのではないだろうか。今のうちにEマウントに手を出しておくのも悪くないだろう。今後登場が予想される上位機種にも期待したい。

  • 「背景ぼかしコントロール」を「ぼかす」に
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    55mm ISO1600 1/80 F5.6

  • 「背景ぼかしコントロール」を「くっきり」に
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    55mm ISO1600 1/2.5 F32

  • 足元に寄ってきたネコをすかさずスナップ。瞳へジャストフォーカス
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    53mm ISO200 1/125 F5.6

  • 梅雨の晴れ間のあじさいをマクロモードで。微妙な色合いと美しいボケ味が魅力
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    55mm ISO200 1/250 F7.1

  • 江ノ島からの日没を夕景モードで。ノーマルモードに比べより暖色系が強調された
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    55mm ISO200 1/500 F13

  • 古民家の庭先をクリエイティブスタイル「白黒」で。豊かなトーンを味わえる
    NEX-5 E16mm F2.8
    ISO200 1/80 F5.0

  • フルオートでガラス張りのビルを撮影。描写はいいがこの16ミリは収差が若干目立つ
    NEX-5 E16mm F2.8
    ISO200 1/100 F5.6

  • 外付けフラッシュを装着し強制発光で撮影。バランスよく自然な感じに仕上がった
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    55mm ISO1600 1/40 F5.6

  • 夜の横浜のバーを手持ち夜景モードで撮影。ぶれのない雰囲気のあるカットをものにできた
    NEX-5 E18-55mm F3.5-5.6 OSS
    49mm ISO6400 1/10 F5

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