「Bing」の現状と将来--MS幹部インタビュー - (page 2)

--新機能の1つは、ユーザーがノーカットの楽曲を、購入せずに1回再生できるというものですね。このように曲全体を1回再生する権利を得るのはMicrosoftだけだと思いますか。それとも、他社もこの権利を手に入れると予想していますか。

Mehdi氏：分かりません。これにはレコードレーベル各社の多大な協力が必要でした。レーベルは他社とも同じことをするかもしれません。別のところでどうなるのかは分かりません。

--Yahooとの統合はどのような状況ですか。

Mehdi氏：アルゴリズムの作業はスムーズに進むでしょう。広告の移行は確かに難しい課題です。現在は順調に前進しています。われわれには2つの統合チームがあります。1つはYahoo側、1つはMicrosoft側で、毎日作業し、定期的に会っています。現在のペースでいけば、2010年末までにはすべてを開始できるでしょう。うまくいくよう願っています。もちろん、準備ができていないと思ったら、ホリデーシーズンを台無しにしないよう、（開始するのに）もう少し時間をかけたいと思うでしょう。今のところは、とてもうまくいっているように思います。

--Yahooと、それほどではないですがMicrosoftも、検索クエリを新しい場所に、つまりユーザーが検索ボックスにタイプするのとは別の場所に置くことで、機能を拡張しています。わたしには、すべてのクエリが同じではないように思えます。これがどのように再編成されると思いますか。

Mehdi氏：われわれは、ユーザーが望む情報をユーザーが望む方法で届けられるように全力で取り組んでいます。ユーザーの検索に対して写真のスライドショーを提供するといった実験をしてきました。人々はそのようなものをとても気に入っていることが分かりました。人々がクリックしているのはそのためです。われわれはそれをやり過ぎないようにしています。

　従来の検索ビジネスの健全で有機的な成長に集中していると思います。全体として年間4％の成長をしてきました。かなり堅実な成長です。先へ進むにあたって、こういったものをどう測っていくか。わたしは個人的に、調査会社（comScoreなど）が分類や測定の方法を決めると期待しています。

Microsoftは米国時間6月22日、Bingのエンターテインメント機能をハリウッドで発表した。
提供：Ina Fried/CNET