日立システムアンドサービス(日立システム)は、ECサイトを構築および運用する「クラウドECサービス」の提供を5月12日から開始すると発表した。
クラウドECサービスは、パブリッククラウドの環境として「Amazon Web Services」(AWS)やクラウド環境の構築を支援する「RightScale」などを利用することで、大規模から中小までのECサイトの構築や運用を実現するサービス。RightScalのオートスケール機能が、アクセス数の増減に応じてサーバリソースを自動的に増減するため、ECサイトにおいてタイムセールやキャンペーンなどで急にアクセスが増加した場合にも、サーバの許容範囲を超えることで起こる機会損失の発生を防ぐことができるという。
また、AWSは、サーバの利用時間に応じた従量課金により、オンプレミスのシステムと比較してコスト削減が可能だとしている。また、既に提供を開始している「通信販売業向けトータルソリューション」のサービスメニューに同サービスを追加することで、クラウド環境に対応したシステムが実現するとしている。
日立システムは、これまでもインターネットショップ構築パッケージ「SI Web Shopping」などの製品を利用したECサイトの構築実績が多くあるという。これらのパッケージを利用したECサイト構築においてもクラウド環境のメリットを生かしたシステムを提供していくとしている。
また、独自のECサイトを構築している企業に対しても、オンプレミスからクラウド環境への移行や、オンプレミスとクラウド環境の併用(ハイブリットインテグレーション)などを推進し、クラウドECサービス全体で、今後3年間で約10億円の販売を目指すという。
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