「グーグル流」のベンチャーキャピタル--CEOシュミット氏が語る - (page 2)

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年05月10日 07時30分

 Schmidt氏は、これはGoogleの合併および買収チームとは完全に別のプロジェクトだとしている。同氏によれば、通常Googleが企業を買収するのは、プロジェクトチームが必要性を見いだして、買収対象となる企業を調査したという場合か、あるいは興味深い企業が買収されることを求めてGoogleに接触してきた場合だという。

 一方ベンチャー投資には、「新しい投機的なハイリスク投資」という要素があるとSchmidt氏は語る。利益を生み出すことを目標に運営されているという点で、GoogleがGoogle.org部門を通して行っている投資や、エネルギー投資とも異なるという。Schmidt氏は、Tomorrow Venturesで投資家としての職務も行っている。Tomorrow Venturesは同社のパートナーとしてSchmidt氏の名前を掲載していないが、同氏はTomorrow Venturesに少しだけ言及し、Google Venturesとは全く別の事業だということを明確にした。

 Googleの従業員はそれぞれの分野における革新的な新興企業の情報に通じているとの考えから、同社は投資先候補について、従業員からの提案を受け付けている。

 「Googleの従業員はさまざまな人々を知っている。そして、Google Venturesが活用できる従業員ベースは、平均的なVC企業が活用できない微妙な要素を理解できる人々だ。だからといって、われわれの方が優れた投資家だというわけではない。そういったものをわれわれが理解しているということだ」(Schmidt氏)

 では、Googleはどこに投資しているのだろうか。これまでのところ、Google VenturesはGoogleの幅広い関心に合致する新興企業に投資している。例えば、ソフトウェア配布と広告ネットワークを手がけるOpenCandyや、ウェブ上の動画を分析して、学生の英語学習を支援するEnglish Centralなどだ。

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