さらに、Moore氏、Morgan StanleyのMary Meeker氏、Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏、Amazonの最高技術責任者(CTO)Werner Vogels氏など業界の有力者たちと、Googleの著名な幹部やエンジニアの一団が、クラウドコンピューティングへの期待に関する熱のこもった議論を主導した。Googleはまた、30分間の独演喜劇のためにThe OnionのBaratunde Thurston氏も招いた。Thurston氏は「Google Privacy Opt-Out Village」をとりあげたビデオクリップを披露することを忘れなかった。
一般的に、クラウドコンピューティング革命には勢いがあるとの認識があるため、全面的な努力は当然だ。クラウドコンピューティングには、利用者とIT部門の双方にとって、素晴らしいシンプルさがある。
利用者にとっては、IT部門に決められたものではなく各自が選んだデバイスで、どこからでも自分のデータにアクセスし仕事ができるだろうということが、大きな魅力だ。ITマネージャーに売り込むのはそれより難しいが、単純な(かつ安価な)価格モデルと、複雑さを増し、さらなる連携を要求するビジネスモデルに対応できるウェブの能力は興味をそそる。
Sanmina-SCIのCIOであるManesh Patel氏によれば、同社は、メールとスケジュール管理を「Google Apps」に切り替えたことで、年間200万ドルを節約できたという。また、ロサンゼルス市CIOのRandi Levin氏は、まったく公となっている同市のGoogle Appsへの切り替えに向けた闘いにより、少なくとも500万ドルは直接現金として節約できており、さらに同市が手にした障害復旧サービスは、自前で構築するとはるかに高額となるため、実際の回収額はさらに大きくなるだろうと語った。
クラウドコンピューティングに対する典型的な反対意見、すなわちセキュリティですら、Googleの初期導入企業によって退けられた。この企業は、データの保護に関して、自社で行う(当然、自社の法務やセキュリティの専門家が辞職した後)よりも、Googleの方がうまくやれる可能性が高いと論じる。
その参加者たちも、Google Docsがあらゆる人のためのものではないことを認めている。12日に紹介された初期導入企業のうち2社では、財務部門で「Excel」ばかり使っている人々が、「Google Spreadsheet」への移行案にあからさまに反対したという。しかしそれは、基本的な機能のみを必要としている多数の従業員の中で、わずかな人数だった。
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