「技術に詳しい人たちの間には、誰もがそれを使うだろうという感覚がある。われわれが目にしているのは、マイクロブログを作ることはできても、人々が自分たちの組織で使いたいと思うとは限らないということだ」。Pratley氏は22日の電話インタビューでこう語った。
人々が仕事で使いたいと思うサービスを作り出すということは、そのサービスを便利なものにする機能を用意することから始まるが、どこにコンテンツを表示するのか、ほかの誰がそれを使っているのかなど、ほかの要素にも広がっていく。
Twitterは、人々が有名人の動向を知ったり、さらには自分自身の力で有名になったりする機会となっているが、企業向けサービスはむしろ、遠くにいる同僚と絶えず連絡を取ったり、特定のイベントに意見を寄せたりといった、明確なコミュニケーション上の目的に応えることで、人気を得るだろう。
また、あるサービスの人気を1つの会社で高めたものが、別の会社にも有効だとは限らない。Pratley氏は、Microsoftには電子メール中心で技術者が多いという文化があり、ほかの企業とは違うということを強く感じていると言う。
「われわれは徐々に、普通の人よりも内向きになっている。新しいものを試したいと思うのと同時に、シャイでもある」(Pratley氏)
OfficeTalkを少数のほかの企業に拡大することの目的の1つは、こうした要素が企業ごとにどう違うかを見ることだ。現在のところ、MicrosoftはOfficeTalkを実験プロジェクトのままにしているが、いつの日かこれが、「SharePoint」や「Exchange Server」のようなサーバ製品や、「Outlook」や「Communicator」のようなデスクトップソフトウェアになることも十分にあり得る。
企業向けマイクロブログが軌道に乗る上で重要な要素の1つは、従業員のPC以外の配信メカニズムを持つことのようだ。
同じくMIX10のパネルディスカッションに参加したFacebookのAri Steinberg氏は、同社にはカフェテリアにスクリーンがあり、社内の状況が刻々と流されていると語った。
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