株主からはほかに次のような発言があった。
- 2009年の夏までGoogleのCEOであるEric Schmidt氏がAppleの取締役会に加わっていたのは、Appleの「iPhone OS」とGoogleのモバイルOS「Android」が後に競合する点から見て、Appleに損害を与えるものだったのではないかとの指摘があった。Jobs氏は、いまになっていろいろ取り沙汰されているSchmidt氏の問題に関するAppleの標準的な見解を述べた。「Schmidt氏は適切に振る舞っていた。利害が衝突するかもしれない問題を議論する際、Schmidt氏は席を外した」
- Appleは「Macworld Conference & Expo」に復帰してはどうか。これに対し、Jobs氏は「それはない。申し訳ない」と答えた。
- Verizon Wirelessの契約者はいつになれば「iPhone」を購入できるのかという質問が出たが、iPhoneの独占的協定についてAppleがAT&TやVerizonと話をすることはないだろう、とJobs氏は語った。
- 任天堂と「iTunes」が戦略的提携を行えば、デジタルビデオ事業でNetflixはこれ以上勢力を伸ばさないのではないかとの指摘があった。Jobs氏の回答はどちらかというと否定的なものだった。「戦略的提携はやたらと労力がかかるため、相応の大きな成果がなければならない。ただ、どんな可能性もあるとは思う」
- こんなユーモアもあった。これから先、最大の課題は何だと考えているかと聞かれたJobs氏は、表情一つ変えずに「株主総会」と答えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ