女子中高生のセキュリティ意識向上を目指す--ヤフー、MS、TBSが啓発で連携 - (page 2)

今回は「ネットや携帯を頻繁に利用する世代」（TBSテレビ 副会長 城所賢一郎氏）の中高生を対象に、特に女子中高生に親しんでもらえるように、ティーン誌でのモデル活動を行う前田さんと黒田さんが出演する映像で、情報セキュリティを身近な問題として理解し、インターネットを安全に活用できるような環境の構築を目指す。

　現在高校1年生で、コンピュータークラブにも入っていたという前田さんは、ブログに掲載する文章で他人がいやな思いをしないように、写真に他人が写り込まないようにといった配慮をしているそう。逆に機械音痴という中学3年生の黒田さんは、ネットだけで知り合った人に会いに行く中高生がいると話し、セキュリティ意識の向上が必要な現状を示していた。

タレントの黒田瑞貴さん（左）と前田希美さん（クリックで拡大画像を表示）

　2月は、内閣官房情報セキュリティセンター（NISC）らが定めた「情報セキュリティ月間」にあたり、3社はこれにあわせて今回のコンテンツをリリース。今後、Yahoo! JAPANの特設サイトでは3月末まで、GyaO!では2011年3月末まで、それぞれ映像が配信される予定となっている。

　マイクロソフト 代表執行役副社長でコンシューマー＆オンライン事業部担当の堂山昌司氏は、「ユーザーが安心して使えるPCやインターネット環境の実現を目指すために、こうしたキャンペーンは大事」と述べ、今後も啓発活動に注力していく意向を示した。ヤフー 取締役COO（最高執行責任者）の喜多埜裕明氏も、「ネットを安全に使ってもらうために、できる限りのことをやっていこうと思っている」と強調し、子供の健全なインターネット活用を訴えていく考えだ。TBSテレビの城所氏は「情報セキュリティの啓蒙に、多くの人を引きつける企画や演出で協力することで貢献していきたい」と意気込んでいる。

左から黒田さん、マイクロソフト 堂山氏、TBSテレビ 城所氏、ヤフー 喜多埜氏、前田さん（クリックで拡大画像を表示）

人気モデルの二人に合わせてポーズ。エグゼクティブの新ジャンル「セキュモ」（セキュリティモデル）誕生？（クリックで拡大画像を表示）