対談:うるまでるび×シモダテツヤ--クリエイター・ミーツ・インターネット【後編】 - (page 3)

構成:沼袋さらだ 撮影:赤司聡2009年12月15日 12時00分

自分たちが面白いと思えることをやって食べていきたい(シモダ)

うるま:シモダさんは会社員ですよね?

シモダ:ええ……実は、来年独立しようかなと思ってますけど。

うるま:え? そうなの? それじゃ一緒になんかやろうよ。来年からはどんなことをやろうと思ってるの?

シモダ:具体的なことはもうちょっと詰めてからご説明したいのでまだ秘密ですけど(笑)やっぱり自分たちが面白いと思えることをやって食べていこうと思って。会社って、役に立つものを作らないといけないじゃないですか。でも僕、そんなに人の役に立ちたくないんです(笑)

うるま:しょうがないよね。でも食ってかないといけないからね。今の世の中ってさ、「ムダはダメ」ってすぐ言われるじゃない? ムダの才能がある人はどうするんだよって思うよね。

シモダ:ちょっとなんか尖ったことやっただけで怒られるじゃないですか。面白さって無駄の部分が大きいですからね。

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うるま:ドリフとかもそうだけど、ものすごいお金かけて大人がムダなことやってるから面白いんだよね。くだらないことってお金かけないとチンケに見えちゃう。

シモダ:昔、「ギミア・ぶれいく」って番組でやってた「徳川埋蔵金」とか完全にムダですよね(笑)。あれだけ土を掘って結局埋蔵金なんて出なかったですからね。あんな番組ってもう流せないじゃないですか。

うるま:今だとヤラセでも埋蔵金が出てこないとクライアントが納得しないですってことになるんじゃないかな。テレビでできないならネットでやるっていうのは、これからひとつの方法になってくるよ。一時間番組の予算をネットに持ち込んでクリエイターに丸ごと与えたら、すごい面白いモノできるね。ビル爆破くらい平気でする(笑)。

シモダ:あと、お金かからなくても、くだらないものって作れたりするじゃないですか。そこは、お金かけずにしょうもなさ過ぎるものを作るんですが(笑)、その「しょうもないもん」をもっと多くの人に見てもらうための広告費として全部使っちゃうとかどうでしょう。制作費200円で広告費5億とか。

うるま:クリエイターってやりたいと思ったらコスト度外視なんだけど、本当にやりたかったらコストを下げる努力をいくらでもするので、知恵は出すよね。あー、くだらないことやりたいな。逮捕されるようなの(笑)。

シモダ:テレビじゃ絶対できないような、苦情殺到するようなね。

うるま:批判されることにビビリすぎなんですよ。批判する人が1人いたら、その裏には応援する人が何百人いると思えばいいんだよ。せっかくやったのに、ちょっと批判されただけですぐ謝罪して引っ込めちゃう。

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