だが、Microsoftの規模はAppleと違っていても、目標は大まかに言って同じだ。それは、Microsoft側のPCやアクセサリを購入する際に可能な限り最高の体験を提供すること、そして、いうなれば、格好良くなることだ。
このため、Microsoftは、PCや携帯電話から「Xbox 360」まで、同社の持てる手段を総動員している。さらに、42インチのフラットスクリーン数十台から成る巨大な「ビデオウォール」も設置した。すべてのスクリーンをつなげて、1つの、絶えず変化する画像やビデオを映し出す。
しかし、群をぬいて大きな魅力を誇っているのは、販売すらされていない製品、テーブルトップコンピュータ「Surface」だ。
筆者がこの直営店で過ごした数時間、人々を引き寄せ、注目を集めていたのは、ノートPCよりもこのデバイスだった。
Josh Griffinさんは3人の子供たちと同店に立ち寄ったが、4人ともすぐにSurfaceに向かった。
「Windows 7」を試すのが主な目的で来店したGriffinさんだが、「これはかっこいい。Surfaceについて読んだことはあったが、見る機会はなかった。現物は想像していたよりも、さらに少しかっこいい」と言う。
3人の子供たちがSurfaceで仮想のかぼちゃを彫刻し始める一方で、Griffinさんは筆者と話していたが、結局このテーブルトップコンピュータに注意を戻してしまった。
Griffinさんは、「パパにもやらせて」と子供たちに頼んだが、なんとか割って入ろうとするのが精一杯だった。
しかし、注目すべき価値があるのはSurfaceだけではない。
Microsoftは、同社が最もよく知られているカテゴリであるPCソフトウェアの販売において、興味深いアプローチを取っている。ソフトウェア製品を奥の棚に多数ストックしているが、さらに数百のタイトルをオンデマンドで提供している。顧客はタッチスクリーンでさまざまな選択肢を閲覧し、製品を選ぶとすぐに、それが店舗の奥でディスクに焼かれ、本格的な見栄えのするディスクラベル、DVDケース、マニュアルが添えられる。
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