このインターフェースは、現在策定中のHTML 5でのドラッグ&ドロップのサポートや、ブラウザが複数の操作を同時にうまく行えるようにする「Web Workers」テクノロジなど、さまざまな標準と連動できる。
また、ウェブアプリケーションがファイルの内容を処理するのにも、このインターフェースが役立つ。例えばSmith氏は、次のような歌詞を探す機能を考えている。
あるユーザーが、自分のローカルファイルシステム上に、お気に入りのデスクトップ音楽プレーヤーのプレイリストファイルを保存している。このプレイリストには、曲のタイトルと情報のリストが含まれていて、手作業によってウェブで歌詞を検索することなく、特定の曲の歌詞を簡単に取得したいと、このユーザーは考えている。そこで、あるサイトが、プレイリストをアップロードできるウェブアプリケーションを提供している。このウェブアプリケーションは、ファイルの内容を解析し、ファイルのコンテンツをユーザーインターフェース上に、ハイパーリンクがついた並べ替え可能なリストとして示す。ユーザーは、特定の曲のタイトルをクリックするだけで、その曲の歌詞を取得することができる。
Mozilla Foundationのデベロッパーリレーション担当ディレクターChris Blizzard氏によれば、Mozillaのスタンダードエバンジェリストで、「WebGL」ワーキンググループ議長のArun Ranganathan氏がこの仕様を書いたという。
Microsoftを含むW3Cの関係者らが、並行した取り組みであるWeb Hypertext Application Technology Working Group(WHATWG)と連携して作業しているため、ウェブの標準は急速に進んでいる。新しい標準は、完成と認められる前に、実際にブラウザに実装されることが求められる。このことは、多少の混乱を引き起こす可能性があるが、新しいアイデアが現実世界で確実にテストされるようにする上では有効だ。
Blizzard氏によれば、現在ベータテスト中の「Firefox 3.6」は、Files APIの大部分をサポートする予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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