知られざる大型モバイルアプリストアGetJar--「App Store」に次ぐ第2位の規模 - (page 2)

文:Marguerite Reardon(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年11月20日 07時30分

 GetJarは、アプリケーションストアとしてではなく、モバイル開発者向けのベータテストウェブサイトとしてスタートした。GetJarの創設者であり最高経営責任者(CEO)のIlja Laurs氏は、開発者が自身のアプリケーションをさまざまな携帯電話でテストできるよう、このサイトを始めた。

 「もともとは、テスト用に特定の電話機を利用することができない開発者を手助けしようとしていた。ところがそのうち、アプリケーションを配布するためにもこのサイトを使えないかと開発者から尋ねられるようになった」(Laurs氏)

 GetJarアプリケーションストアはこうして2005年初めに生まれた。当初、同サイトは主にモバイルアプリケーションの熱烈なファンを引き付けていた。しかし時がたつにつれ、サイトが口づてに広まり、世界中のユーザーがさまざまなアプリケーションをダウンロードするためにGetJarを訪れるようになった。

 最近発表された、ほかのアプリケーションストアの多くとは異なり、GetJarでは、ほぼすべての電話機に向けてモバイルアプリケーションを提供している。

 GetJarのマーケティング担当バイスプレジデントPatrick Mork氏は次のように語る。「GetJarストアでは、ユーザーは自分の携帯電話がAndroidかJavaかを気にする必要はない。Nokiaのどのモデルかを知っている必要もない。われわれは、どの電話機でどのアプリケーションが動作するかを自動検出し、そのようなアプリケーションをユーザーに提供することによって、方程式を単純化している」

 そのしくみは、回線加入者がGetJarのモバイルウェブサイトに接続したときに、GetJarが電話機の種類を検知するというものだ。通常のウェブサイトを使用した場合でも、回線加入者の電話番号を使うことで、電話機の種類を特定することができる。

 GetJarはこの情報に基づいて、アプリケーションを探している人に対し、その人の電話機で動作するアプリケーションを示すことができる。

 「利用可能な『BlackBerry』向けのアプリケーションがあるとする。BlackBerryを使っている場合は、そのアプリケーションを入手できる。一方、普通の携帯電話を使っている場合は、おそらくショートカットリンクを入手できるだろう」(Mork氏)

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