GetJarは、アプリケーションストアとしてではなく、モバイル開発者向けのベータテストウェブサイトとしてスタートした。GetJarの創設者であり最高経営責任者(CEO)のIlja Laurs氏は、開発者が自身のアプリケーションをさまざまな携帯電話でテストできるよう、このサイトを始めた。
「もともとは、テスト用に特定の電話機を利用することができない開発者を手助けしようとしていた。ところがそのうち、アプリケーションを配布するためにもこのサイトを使えないかと開発者から尋ねられるようになった」(Laurs氏)
GetJarアプリケーションストアはこうして2005年初めに生まれた。当初、同サイトは主にモバイルアプリケーションの熱烈なファンを引き付けていた。しかし時がたつにつれ、サイトが口づてに広まり、世界中のユーザーがさまざまなアプリケーションをダウンロードするためにGetJarを訪れるようになった。
最近発表された、ほかのアプリケーションストアの多くとは異なり、GetJarでは、ほぼすべての電話機に向けてモバイルアプリケーションを提供している。
GetJarのマーケティング担当バイスプレジデントPatrick Mork氏は次のように語る。「GetJarストアでは、ユーザーは自分の携帯電話がAndroidかJavaかを気にする必要はない。Nokiaのどのモデルかを知っている必要もない。われわれは、どの電話機でどのアプリケーションが動作するかを自動検出し、そのようなアプリケーションをユーザーに提供することによって、方程式を単純化している」
そのしくみは、回線加入者がGetJarのモバイルウェブサイトに接続したときに、GetJarが電話機の種類を検知するというものだ。通常のウェブサイトを使用した場合でも、回線加入者の電話番号を使うことで、電話機の種類を特定することができる。
GetJarはこの情報に基づいて、アプリケーションを探している人に対し、その人の電話機で動作するアプリケーションを示すことができる。
「利用可能な『BlackBerry』向けのアプリケーションがあるとする。BlackBerryを使っている場合は、そのアプリケーションを入手できる。一方、普通の携帯電話を使っている場合は、おそらくショートカットリンクを入手できるだろう」(Mork氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」