クックパッド、マザーズ上場へ--IPOが激減する市場の起爆剤となり得るか - (page 2)

p> 目論見書ベースで試算した市場からの吸収金額は約27億8000万円で、マザーズ市場へ上場するベンチャー企業としては大規模な部類に入る。2010年4月期ベースのPER(株価収益率)は30.5倍。新興市場に上場する主力ネット株との比較で割安感はなく、成長性がどこまで評価されるかがポイントなっていきそうだ。

 5月中旬以降、新興市場は上昇基調に入っており、株価上昇とともに市場の体温である売買代金も増加傾向にある。ここまではIPOマーケットでも医薬品関連などディフェンシブ系の案件が中心。価格設定に割安感がなくとも成長性を武器とする攻撃的なネット株が敬遠されてきた感もあったが、市場の復調しつつあるタイミングで登場するクックパッドが人気を集めれば、上値の重い展開となっている既上場のネット株にも買いが入る可能性がある。新興市場の本格復活のカギを握る案件と言っても過言ではなさそうだ。

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