Everioには撮影した動画をYouTube用FLV形式の動画に変換して、さらにアップロードできる機能がある。本機にも搭載されており、重宝する機能だ。撮影した動画から、ここぞという場面を編集して準備できる。旅先で面白い映像を撮影した場合は移動中にYouTube動画を作成できる。ホビーユースだけでなく、例えば参加した公演や会議を動画で記録し、会社のスタッフで共有するなど、ビジネスでも使えそうな機能だと感じた。
GZ-X900で記録した映像はパソコンにインストールした付属ソフト「EverioMediaBrowser HD Edition」を使って管理する。このソフトを使えば、ハイビジョン画質のDVDを作成できるAVCHD方式や、画質は落ちるがDVDビデオ方式のディスクを作成できる。このほかに同社のDVDライターや、対応するパソコン用のDVDドライブ、Blu-ray Discドライブ、HDDなどをGZ-X900と直接接続して、動画のバックアップも可能だ。パソコンを使わずに手軽に動画を保存するなら挑戦してみたい。
撮影時間は付属バッテリ「BN-VF908」での実撮影時間が約40分。ベルトホルダータイプのオプションバッテリ「VU-V840KIT」(約3時間40分)、「VU-V863KIT」(約5時間45分)を使えば、より長時間の録画が可能だ。日常の持ち歩きなら40分でも何とかなりそうだが、旅行などで使うなら、予備バッテリは用意した方がいいだろう。
本機の開発コンセプトは「高画質なデジカメとHDムービーの1台2役機がほしい」というユーザーニーズに応えたものだ。日本ビクターが独自開発した映像回路などにより、動画、静止画ともにコンパクトHDムービーとしてはトップクラスの実力を備えている。
気になったのは静止画撮影時の操作性だ。よく使うマクロなどが、ボタンではなくタッチパネルによるメニュー操作で設定するのが不便だった。
デジタルカメラが次々とHD撮影機能を備えるなか、HDムービーも着実に静止画の撮影機能を向上させている。とくにHD動画に関して言えば、まだムービーの方が上だ。これからのモバイルギアを選ぶ上で、ぜひ選択肢に加えたい1台だ。
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