[レビュー]動画も静止画も高画質を目指したビクター「Everio X GZ-X900」の実力 - (page 4)

日本ビクター
内容:記録メディアの多様化と高機能化により、多方面の広がりを見せているハイビジョンビデオカメラ。数多くの新製品が登場する中、日本ビクターが、静止画と動画を1台と記録できる基本に立ち戻り設計したのが「Everio X GZ-X900」だ。

YouTubeへのアップロードは専用ボタンを装備

 Everioには撮影した動画をYouTube用FLV形式の動画に変換して、さらにアップロードできる機能がある。本機にも搭載されており、重宝する機能だ。撮影した動画から、ここぞという場面を編集して準備できる。旅先で面白い映像を撮影した場合は移動中にYouTube動画を作成できる。ホビーユースだけでなく、例えば参加した公演や会議を動画で記録し、会社のスタッフで共有するなど、ビジネスでも使えそうな機能だと感じた。

  • 撮影した動画をアップロードするには、アップロード設定を選択する

  • アップロードしたい動画の範囲を選択する

  • 選択範囲を切り出す

  • 撮影した動画はグループ分けして保存できる

  • あらかじめイベント登録をしておけば「子供の映像」「旅行映像」など、ジャンル分けも可能

  • 手順を追って操作すればいいので初心者でも迷わない

「EverioMediaBrowser HD Edition」でバックアップ環境を構築

 GZ-X900で記録した映像はパソコンにインストールした付属ソフト「EverioMediaBrowser HD Edition」を使って管理する。このソフトを使えば、ハイビジョン画質のDVDを作成できるAVCHD方式や、画質は落ちるがDVDビデオ方式のディスクを作成できる。このほかに同社のDVDライターや、対応するパソコン用のDVDドライブ、Blu-ray Discドライブ、HDDなどをGZ-X900と直接接続して、動画のバックアップも可能だ。パソコンを使わずに手軽に動画を保存するなら挑戦してみたい。

  • 動画の管理に使うピクセラ製のEverioMediaBrowser HD Edition

  • 静止画をドラッグアンドドロップで移動できないなど不便な点もあるが、DVD作成に必要な機能は備わっている

動画、静止画ともにトップクラスの実力

 撮影時間は付属バッテリ「BN-VF908」での実撮影時間が約40分。ベルトホルダータイプのオプションバッテリ「VU-V840KIT」(約3時間40分)、「VU-V863KIT」(約5時間45分)を使えば、より長時間の録画が可能だ。日常の持ち歩きなら40分でも何とかなりそうだが、旅行などで使うなら、予備バッテリは用意した方がいいだろう。

 本機の開発コンセプトは「高画質なデジカメとHDムービーの1台2役機がほしい」というユーザーニーズに応えたものだ。日本ビクターが独自開発した映像回路などにより、動画、静止画ともにコンパクトHDムービーとしてはトップクラスの実力を備えている。

 気になったのは静止画撮影時の操作性だ。よく使うマクロなどが、ボタンではなくタッチパネルによるメニュー操作で設定するのが不便だった。

 デジタルカメラが次々とHD撮影機能を備えるなか、HDムービーも着実に静止画の撮影機能を向上させている。とくにHD動画に関して言えば、まだムービーの方が上だ。これからのモバイルギアを選ぶ上で、ぜひ選択肢に加えたい1台だ。

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