Firefox 3.5 beta 4、Safari 4 beta、Chromiumを横に並べて行った、私の非科学的なテストでも、Chromiumは読み込みが速かった。私はこのテストを、Mac OS X 10.5.6を載せた2.8GHzのデュアルコアMacBook Proで行った。
立ち上げ速度のテストは、もう少し定量化してみた。ChromiumとSafariは再起動後の最初の立ち上げにかかる時間が約3秒でほぼ同じだったが、それ以降の再立ち上げは、すべてもっと高速で、約1秒だった。WindowsのChromeで私がもっとも気に入っていることの1つは、すぐに立ち上がることだ。特にわたしは1日に1回はWindows XPを再起動しなくてはならないことを考えると、この特徴は有り難い。この性能がMacでも得られることは嬉しいことだ。
Mozillaも、Firefox 3.5の後継バージョンで、立ち上げの高速化を優先順位リストに挙げていることも嬉しいが、とはいえFirefoxはここに挙げられている中で拡張機能を持っている唯一のブラウザであり、若干のプログラミングオーバーヘッドがある点は大目に見たいと思う。
その後、私はJavaScriptの実行速度の正確なテストを行った。これら3つのブラウザは、どれもこの言語で書かれたウェブベースのプログラムを高速に実行できることを売り物にしており、その結果より高速でリッチなウェブアプリケーションを利用できることになる。GmailやGoogle DocsなどのJavaScriptに基づくウェブアプリケーションを開発しているGoogleは、これらのブラウザのベンダーの中ではもっとも賭けられているものが大きいと言える。
従って、2つの有名なJavaScriptの実行処理速度テストであるSunSpider 0.9とGoogleのV8ベンチマークで、Chromiumがトップになったことは興味深い。V8では(数字が大きいほどよい)、Chromiumのスコアが3012だったのに対し、Safariは2208、Firefoxはそれにかなり劣る168だった。SunSpiderのスコアでは(数字が小さいほどよい)、Chromiumが677だったのに対し、Safariは694、Firefoxは1059だった。
注:読者からFirefoxはそれほど悪い成績ではないことを示す報告をもらい、これらのテストをすべてやりなおした。実際、再起動した後で行ったSunSpiderのテストではFirefoxの成績はよくなり、SafariのV8テストの結果も若干上がった。
ただし、GoogleがスポンサーしているJavaScript Experimentsのサイトでは、Mac版Chromiumはあまりよい成績を残さなかった。
Chromiumは、わたしのお気に入りであるBall Poolでは、ウィンドウを動かした際の効果をうまく処理できず、Safariでも処理は遅いように見えた。しかし、どちらも非常に遅かったFirefoxよりはよかった。
またRayTracerでは、Chromiumはデフォルトのグラフィックを5.8秒でレンダリングしたのに対し、Safariでは8.5秒、Firefoxでは25.6秒だった。Wavy Scrolbarは、Safariではしっかり動作したが、Chromiumでは表示が止まってしまい、Firefoxでは読み込みもしなかった。
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