マザーズ市場が逆行高--東京市場全般の上昇に対する新興市場の出遅れ感が背景に

 足元で新興市場が強い戻り相場を演じている。東証1部市場が上昇一服する中でも、東証マザーズ市場は逆行して上昇。3月27日は日経平均株価が下落する一方で、ネット系企業などベンチャー色の強い企業が多く上場する東証マザーズのマザーズ指数は上昇。翌営業日の3月30日は日経平均が390円安の大幅下落となる一方で、マザーズ指数は1.59ポイント安の308.46ポイントと、ほぼ前営業日横ばいの下落にとどまった。3月31日も横ばいの下落となったが、4月1日には309.73ポイントと再度上昇。ここにきて新興市場の値動きの強さが際立ち始めている。

 この動きの背景には、3月10日近辺を底とした、東京市場全般の上昇に対する新興市場の出遅れ感がある。全般相場が上昇に転じた際、まっ先に買い注文が入るのは多様な投資家の売買注文をこなすことのできる大型株であり、今回もそうだった。日経平均株価が3月10日の安値から同27日の高値まで25.9%の上昇を記録したのに対し、マザーズ指数は同日安値から同日高値まで13.0%の上昇にとどまっている。

 東証1部市場に短期的な上昇に対する過熱感が強まってきたことで、相対的に出遅れ感があり過熱感が小さかった新興市場に目先的な資金が流入した格好だ。

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