E-3では基本的な四種類の仕上がり設定を選ぶことができる。「VIVID」「NATURAL」「FLAT」「PORTRAIT」「モノトーン」となる。そしてユーザーがこれらを基に好みの設定を作り上げられる「カスタム」もある。各仕上がり設定は好みに応じて調整できるようになっている。
E-3に搭載された階調設定には、新しく「階調オート」が加わった。この機能は「シャドウ・アジャストメント・テクノロジー(SAT)」と呼ばれる技術を基に、輝度差の大きな画像において白飛び黒潰れを補ってくれるもの。画像の明るい部分を白飛びしないように抑えながら、シャドウ部分だけをソフト的に持ち上げることで、画像全体のバランスをうまくとってくれる機能だ。
この機能をうまく利用すれば、今までは難しかった明暗差の激しい被写体でも破綻することなく撮影できるようになる。デジタルならではの露出補正といったところだ。階調設定には他にも「標準」「ハイキー」「ローキー」が用意されており、被写体にあわせて最適な階調を選べば、より被写体に適した画像を得ることができるのだ。
E-3はJPEGデータと共にRAWデータでの記録ができる。JPEGは記録画像サイズと圧縮率の組み合わせを任意に選択、4通りの組み合わせを登録しておくことができるので、簡単に最適な画質選択を行うことが可能だ。さらに画像サイズMおよびSはピクセルサイズを3種類から選ぶようになっている。E-3のRAWデータは画質劣化のないロスレス圧縮で約65%のサイズとなっており、一枚あたり11Mバイト前後のファイルサイズとなる。もちろんRAW+JPEG記録もできるので、RAW+JPEG(サイズS[640x480]圧縮率B[高圧縮])といった記録方法をとることもできる。
RAWデータは撮影後に現像ソフトを使用すると露出やホワイトバランスなどの設定を変更できるので、撮影時にそれらの設定で悩んだ場合や大事な撮影などのときにはRAWデータでの撮影がお勧めだ。
OLYMPUS Studio2.0やOLYMPUS Masterを使用してRAW現像すれば、仕上がり設定の変更やノイズフィルタ設定や階調設定を選択できる。撮影時に選択した設定以外の設定に変更することもできるので非常に便利だ。しかし同じパラメータを選択してもその仕上がりには微妙な違いが出てくるので理解した上で使用したい。
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