OneCareはとにかく動作が軽快なため、ちょっと大げさに言えばウイルススキャン中でも動作していることが気づかないかもしれない。「邪魔をしない」というOneCareの特徴はほかの部分にも現れている。
たとえばウイルス定義ファイルのアップデートなどはバックグラウンドで行われ、ユーザー側には何も表示されない。ウイルス定義ファイルだけでなく、プログラムのアップデートも同様で、特にメジャーバージョンアップも自動で行われるというのは便利な部分だ。
ファイアウォール機能では、インターネットに接続するアプリケーションをブロックするかどうかをいちいち確認させるソフトもあるが、OneCareは、著名なアプリケーションなら暗黙的に接続を許可させるので、ユーザーの手を煩わせない。Interne Explorerなどのマイクロソフト製品だけでなくたとえばFirefoxでも手動での設定は不要で、初心者でも迷うことがないだろう。
もちろん不審なアプリケーションの通信はブロックされて、通信を許可するかどうかの問い合わせがあるので、記憶にないアプリケーションが通信をしようとしていたらブロックすればいい。また、ウイルス発見時も警告メッセージを表示して削除するかどうかの問い合わせが表示されるが、危険度が一定より高いと判断されたら自動処理を行うこともできる。
インストールにも注目したい。セキュリティ対策ソフトはシステムに深く関わるアプリケーションのため、インストール・アンインストールには再起動がつきものだ。セキュリティ対策ソフトは併用ができないため、別のソフトを入れていた場合はこれをいったん削除し、再起動をしてからOneCareをインストールする、という手順が必要となる。
一般的なセキュリティ対策ソフトは、インストール後に最新のアップデートをダウンロードして適用するため、アップデートをインストールするために、もう一度再起動が必要という場合もある。
それに対してOneCareは、まずインストール前に最新のインストーラーをダウンロードしてからインストールをするため、インストール後に最新のアップデートを改めて行う、という必要がないし、もちろん途中で再起動も必要がない。ダウンロード時間を除けばインストールの時間も速く、別ソフトが10分かかったところを、2分程度で終了したというのも特筆すべきだろう。
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