[レビュー]デノン「S-52」は、無線でも有線でも使えるiPodミュージックシステム - (page 3)

DENON
内容:国内有数の音響機器ブランド、デノンから、ワイヤレスLANに対応したシステムオーディオ「S-52」が登場。CD、iPod、PC、FM/AMラジオ、インターネットラジオなど、あらゆる音楽ソースを1台で楽しむことができる。

迫力の低音と音量を絞ってもOKの高音質再生

 ネットワーク機能以外では、USBメモリプレイヤーをダイレクトに接続して再生できる機能が便利。USBメモリは、マスストレージクラス対応のものであれば、基本的にどの機種でも利用できる。ただし、iTunesなどの管理ソフトを使って転送したファイルや、著作権保護されたファイルは再生できない場合があるので注意が必要。

 このほか、本体にアラーム機能が搭載されており、目覚まし時計として利用できるのもユニーク。アラームは2パターン設定できるので、片方に起床時間を、片方に聞き逃せないラジオ番組の時間を設定するといった使い方も可能だ。

  • 本体にアラーム機能が搭載されており、目覚まし時計としても利用できる

  • 設定は本体天面に搭載されているボタンやジョグダイヤルで行う

  • アラームを一時停止するためのMUTE/SNOOZEボタンが大きく押しやすいのがいい

 なお、音質的には、Audysseyラボラトリーズの最新音響技術「Audyssey BassXT」や「Audyssey Dynamic EQ」などが採用されており、コンパクトな外見からは想像できない迫力ある低音を再現できるのが特徴。音量を絞っても音の厚みは変わらず、安心して音楽を楽しむことができる。本体にはサブウーファ用の接続端子が用意されているが、寝室やキッチンに置いてながら聴きするような使い方の場合は、本製品だけでも十分だろう。

 個人的に残念だったのは、液晶ディスプレイの表示性能。iPodやMP3データディスクなどの楽曲のタグ情報を表示することはできるものの、日本語表示には対応していないため、せっかくの機能を十分に生かすことができないのだ。また、多彩な音楽ソースに対応している点はうれしいものの、AACデータを保存したCDが再生できないなど、ソースによって対応フォーマットに制限があるのも少し残念に思った。

  • 本体の液晶ディスプレイが日本語表示に対応していないため、J-POPなどの曲名はiPodの液晶画面を確認しなければ分からない場合がある

  • iPodやCD、PCミュージック、インターネットラジオなどのほかに、USBメモリプレイヤーのダイレクト再生にも対応している

  • リモコンには各機能専用のボタンが用意されているため、入力ソースを簡単に切り替えることができる

電源ケーブル1本で楽しめる手軽さが魅力

 もっとも、これらのささいな欠点は、ワイヤレスLAN対応という大きなメリットの前ではほとんど気にならない程度でしかない。事前に設定さえしておけば、電源ケーブル1本で家のどこでも多種多様な音楽ソースを生かせるというのは、やはり非常に便利だ。

 その意味でも、「気軽に音楽を楽しみたいけれど音質にはこだわりたい」というユーザーにはとくに注目してほしい製品だと言える。ちなみに、本製品はネットワーク経由でのファームウェアのアップデートにも対応している。今後の展開にも期待したいところだ。

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