パソコンの入力機器がワイヤレス化され、設置した後もスッキリとした状態を保てるTouchSmart PCだが、実際に据え置くときは、最近ではネットワーク接続が当たり前となり、LANケーブルの処理も面倒だ。なので、TouchSmart PCでは内蔵の無線LANの活用をぜひすすめたい。無線LANアクセスポイントがあればLANケーブルが不要となるからだ。
無線LANはIEEE 802.11a/b/gに対応しているため、近隣で無線LANが多く使われているような集合住宅などでも空いた11aを使うことでクリアな通信が期待できる。ただし11aはW52/W53対応のため、少し古いJ52対応アクセスポイントとは通信ができないので注意が必要だ。
無線LANの接続に関してはWindows標準の接続方法のみ。Windows Vistaの仕様として、SSIDのブロードキャストを無効としているアクセスポイントなど、一部とつながりにくいため、できれば専用の接続ソフトの用意が望ましいかった。また、家庭用PCということで、バッファローの「AOSS」、NECアクセステクニカの「らくらく無線スタート」などへの対応していると、さらに便利かつ安全に無線LANが活用できた。
そうは言っても、無線LANの設定をうまく済ませてしまえば、PCから生えるケーブルは電源ケーブル1本だけですむ。キーボードやマウスもワイヤレスのため、通常の利用はケーブルレスだ。デスクトップPCといえば、ケーブルがごちゃごちゃしがちな感覚だが、一転、すっきりと設置できる。
電源以外のケーブルなしに設置できるTouchSmart PCだが、外部HDDを増設する場合も余計なケーブルの必要がない。「HP ポケット・メディア・ドライブ」という専用のスロットに160Gバイト HDDを装着できるのだ。これは、外すと外付けのUSB HDDとして利用でき、他のPCへの接続も可能だ。動画などの大容量データを持ち運ぶ際などに重宝する。
さらに、HDDはもともと大容量。標準で500Gバイトを搭載するモデルも用意してあるため、しばらくは増設さえも不要だ。ただし、この機種はTVチューナーを搭載していないため、500Gバイトという容量を本当に使い切る場面があるかどうかは難しい。
500Gバイトのメリットが活用される場面といえばハイビジョン画質のビデオカメラで撮った動画を取り込み、ここで編集するような場合などが考えられる。HDDの容量は多ければ多いほど容量という壁を気にせず気楽に使えることは確か。ここは大容量HDDを搭載していることを素直に歓迎したい。
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