ライセンス料金には2つあります。1つは出版権使用料で、これは作曲家に行くものであり、ASCAP(米国作曲家・作家・出版社協会)とBMIのような組織が徴収しています。これは、ウェブラジオ、衛星、地上波という3つのラジオで同じ料金です。
2番目のライセンス料金は、これが現在問題になっているものですが、上演料です。以前の料金体系では、大手のウェブラジオ局では1曲当たり(リスナーの概算数に基づき)0.0761セントでした。
今後2年間の新しい料金は、1曲につき0.19セントになります。新しい料金では、曲を途中でスキップしたり、一部分しか演奏しなかったりしても、その曲については全額の料金を払わなくてはなりません。これを考慮に入れると、基本的に料金は3倍になります。そして、古い法律では小さなウェブラジオ局と大きなものを区別していました。
新しい料金ルールでは、小さなものと大きなものの区別をなくし、小さなラジオ局も収益の1パーセントを払うという選択肢はなくなりました。すべてのラジオ局は1曲ごとの料金を払う必要があります。この料金変更では、場合によっては今払っている額の10倍払うことになります。
・・・オンラインストリーミングをしているすべての大学ラジオ局が当てはまります。
ファクスと電話を合わせて、約130万から140万本だったと推定しています。この裁定(米国著作権料委員会が大きく料金を引き上げる決定したもの)が出てすぐ後にウェブラジオ局を集めて、どのようにこれと戦うかを探ったのですが、すぐに唯一の方法はこれに大規模な一般からの圧力をかけることだということがわかりました。われわれはワシントンで歴史を持っている圧力グループを持っていなかったからです。
Pandoraがこれをうまく行えたのは、われわれがリスナーと関係を持っており、彼らの電子メールアドレスと郵便番号を持っていたからです。このため、われわれはリスナーに電話をかけるように求めるだけでなく、リスナーの地域の代議士の電話番号を示すことができました。130万から140万人のうち、100万近くがPandoraからの人たちだったと推計しています。
非常に大きな一般からの反対があったため、議会はこれに反応することを強いられました。議会に実際にこのプロセスを中断させるのは大変なことです。
面白いことが1つありました。議会スタッフの多くがPandoraを使っており、これが彼らのボスの注意を引くいい方法だったのです。マサチューセッツ州選出のEd Markey議員は、関係者をみな集めました。RIAAの代表、全米放送事業者協会の代表(AM・FM関係者)、DiMAの代表(ウェブラジオ局の統括団体)、それから多くの議会関係者です。
彼は基本的に、このプロセスには何か問題があると言いました。このような一般からの騒ぎが過去になかったことは明らかで、わたしの仲間やわたしはファクスが壊れてしまうのにうんざりした、君たちは集まる必要がある、というようなことです。正確に引用しているわけではありませんが。
一度集まりました。実際、またすぐに(9月7日)集まりが開かれる予定です。
いいえ。これは第2ラウンドのようなものです。・・・情報を共有し、議論をする段階です。Markey議員は、レイバーデー(9月第一月曜日)までにあまり進展がなければ、面白くないことになるだろうと言っていました。このため、彼らが期待していたのに比べればゆっくりした段階に入っています。次の数週間には何かが見えてくるでしょう。最初の集まりは誠意のこもったもので、正しい形で行われました。しかし、われわれは最大の問題である料金体系にはまだ触れていません。
結果がどうなるかは予想しにくいのですが、われわれは確かに議会や選挙民がこれを注視していることを知って安心しています。しかし、だからといって彼らが強硬路線を取らないとは言えませんし、そうなればまた議会に訴えかけなくてはならなくなるでしょう。
この料金を支払っていますが、払っているのはこれが長く続かないと信じているからです。われわれはこれを支払う能力がありますが、誰もがそうだというわけではありません。
彼らはすべて公式には破産しています。しかし、問題が解決すると信じて、まだ続けている状況です。
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