iWeb '08の新しい機能を中心にレビューしてきたが、ウェブサイトを作る感覚ははっきり言ってない。iPhotoで写真を管理したり、Keynoteでスライドを作ったり、Pagesで文書を作成したりする使い勝手、その延長線上に、iWebでのウェブサイト作成が存在している。そのくらい、HTMLコードに触れることはほとんどないし、デザインや画像配置の作業はマウスのクリックとドラッグで済んでしまうし、文字の配置もデザインを気を遣わなくても読みやすく仕上げてくれる。
またブログをがんがんやっているユーザーにとっても、肩の力を抜いてリッチなページ作りを体験できるし、おそらくiWebによるブログ管理に切り替えても、トラックバックとコメント受付以外は、そこまで困ることもない。しかしブログはサーバ上で情報を管理するため、どこのMac、どこのブラウザで開いても書き込むことができる。その点、1つの.Macアカウントと1台のMacのiWebとしか同期を取れないのが惜しい。
しかしながらiLife '08での体験をそのままウェブに持ち出せるiWebのポテンシャルは、ソフト以上に、それを使って経験をシェアする人たちの間にじわりじわりと伝わっていくことは間違いないだろう。
ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ(クラブ、MC)。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について探求している。自身のブログはwww.tarosite.net。
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