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FMV-BIBLO LOOX Tシリーズの特徴のひとつとして、全モデルに指紋センサーが付いていることが挙げられる。Windowsにログインするときはもちろん、IDやパスワードの入力が必要なWebサイトも、一度指紋を登録すれば、リーダーにスッと指をスライドさせるだけでログインできてしまうのだ。
この指紋認証機能を使ってみると、思いのほか便利で手放せなくなる。ちなみに、Windowsを起動すると、右下のウインドウに指紋が出てくるため、ちょっとドキッとさせられる。これは単なるアイコンで、ほかのだれかが登録したものでも自分の指紋でもないので安心してほしい。
登録するには、まずソフトウェア(OmniPass)の登録ウィザードを起動し、ID登録するアカウントを選択してID/PWを確認する。その後、登録したい指を指定して、1本の登録につき3回の読み取りを行い、さらに確認のためにもう1度読み取りし、成功すると登録できる。慣れれば1〜2分で登録できるが、最初は読み取りのコツを覚えるまで多少時間がかかるだろう。最大10本の指を登録できるが、もちろんすべて登録する必要はない。試した印象では、真横など、あまりに指紋の範囲がせまいとうまく認証されないが、ちょっと斜め程度なら認証された。セキュリティをより高めるために、自分だけがわかる角度で登録するのもひとつの方法かもしれない。
ちなみに、お風呂上がりなどで指紋認証が難しいときには、通常どおりIDとパスワードを入力すればログインできる。指紋を登録したものは、本人でないと登録を削除できない。最悪、リカバリーすることになりかねないので、管理には気をつけよう。
Windowsのログインだけでなく、Webサイトにログインするときも指紋認証が利用できる。ID/PWが必要なサイトにいくと、右下に「パスワードを検知しました」というダイアログが出てくる。IDとパスワードを入力して、ログインする前にソフトウェアにIDとパスワードを登録し、さらに先ほどと同様の指紋認証作業を行えば登録できる。実は、付属のマニュアルには記述がなく、ソフトウェアのHELPを見ながら作業したため、少々手間取ってしまった。また、どんなWebサイトでも自動的に検出してくれるわけではないようだ。試した限り、別ウインドウが起動して、「ユーザー名」と「パスワード」が求められる「ベーシック認証」と呼ばれるタイプのものは登録できたが、Webサイトのフォーム上で登録するタイプのものは登録ができなかった。
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気になるキーボードは、デスクトップパソコンより若干小さめの約18mmのキーピッチ、約2mmのキーストロークだ。キーボードに触れると、心持ちザラッとした感触があるが、これがすべりにくくて使いやすい。個人的に、キーボードの「↑」キーの位置が「Shift」キーの左隣にあることに慣れていないため、配列が使いにくいと感じた。また、指紋センサーの左右にあるボタン(マウスの右クリック左クリックに相当する)には突起部分がないため、デザインとしてはキレイなのだが、キーを押したつもりが押せていないことが何度かあり、不便に感じた。
「FMV-BIBLO LOOX T75L/T」は、デザインもいいし、テレビも見られる。さらにセキュリティをより高められる指紋認証機能も付いており、最近のトレンドをひととおり押さえているノートPCといえるだろう。単なるノートPCじゃ物足りない、という人にぜひオススメしたい1台だ。
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