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「MEGA PLUS」の専用クライアントソフト「トルネードWeb2」は、タスクバーに常駐しており、タスクバーから画像の圧縮率を変更することができる。
実際に、「トルネードWeb2」を使った場合と使わない場合の体感速度を比較すると、明らかに使用した方が快適である。資料には「体感速度を最大500%向上」と記されているが、さすがに500%ではないにしても、データ量の大きい画像などが格段に速く表示されるため、ブラウジングのキビキビ感は大きく向上した。
画像の圧縮率の設定を高めれば体感速度は上がるものの、その分画質は落ちてしまう。とはいえ、ちょっと時間が空いたのでニュースを見たい、仕事などで出先から在庫状況などを確認したい、といったモバイルの用途では、多少の画質が悪くても差し支えないことも多い。同じ回線速度ではあるが、必要なシーンに応じて体感速度を変えられるこの仕組みは、ユーザーの自由度を高めるおもしろいアプローチだ。
一方で、気になるのがソフトウェアの不安定さである。今回、一週間テストしたところでは、安定しているときは上記のようにかなり効果が出るのだが、日によっては何度か設定しなおしても、ほとんど効果がでないこともあった。AIR-EDGEの回線能力をうまく使い、体感速度をあげられる有効な手段であるだけに、サービスイン時には安定した品質でのサービスとなることを期待したい。
自宅や職場などで使用している環境や回線速度によって、「体感」は若干異なると思う。結果としては当初考えていたADSLのような「体感1Mbps」ではなかったものの、ふと気が付くと、以前のモバイル環境なら避けていたはずのflashや高画質な動画が配信されているサイトも巡回していた。
ある程度の速度があれば、そういったコンテンツにもアクセスしようという精神的余裕が生まれる。これこそがAIR-EDGE流の「体感1Mbsp」であり、ポテンシャルということなのだと思う。
DDIポケットによれば、AIR-EDGE[PRO]/MEGA PLUSが体験できるキャンペーンやスポットについては「調整中」とのことだったが、キャンペーンなどを見かけたら、その実力を体験してみるのもいいだろう。実際にさわってみると「食わず嫌い」だった人もまた印象が変わるかもしれない。
本日、価格が発表されたが、つなぎ放題[PRO]が12,915円(税込)。25時間まで接続できるネット25[PRO]が7,245円(税込)だ。高速な通信環境が手放せないモバイラーなら検討してみる価値はあるだろう。
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