iPhoneの本体で唯一のハードウェアメニューボタンは、ディスプレイの真下にあり、どのアプリケーションを使用していても、このボタンを押すとメインメニューに戻れる。階層メニューの下の方にいても、さっとメインメニューに戻れるこのボタンは便利だ。
本体の上部には通話やiPhoneの電源をコントロールする多機能ボタンがある。都合の悪いときに電話がかかってきたら、このボタンを1回押すと着信音が止まり、2回押すとボイスメールの録音を開始する。また、このボタンは電源のオンとオフにも使用でき、長押しすると電源が切れる。
本体の左側面には、音量調節用の上下キーと、気の利いた呼び出し音ミュートスイッチがある。後者はすべての携帯電話が搭載すべきスイッチで、Palmの「Treo」でも人気の特徴となっている。本体底面にあるのは、一対のスピーカーと、コンピュータとの同期用ドックや充電コードと接続するためのジャックだ。
残念なのは、本体上部のヘッドセット用ジャックが奥まった場所にあること。つまり、丸形プラグのヘッドフォンを使うにはアダプタが別途必要になる。これではユーザーに優しいとは言えない。
もう1つ残念なのは、iPhoneのバッテリがユーザー自身で交換できないことだ。したがって、使っているうちにバッテリの性能が落ちてしまったら、iPhoneをAppleに送ってバッテリを交換してもらうしかない(Appleは、バッテリは400回繰り返し充電できると見積もっているが、これではなんとか2年持つという程度だろう)。
もっとも、携帯電話で交換バッテリを使う必要性は実際にはほとんどないのだが、iPhoneにはほかにも欠けているものがたくさんあるし、何と言ってもこれだけ高価な製品なのだから、バッテリの交換ぐらいは自分でできたほうがよかった。
また、これまでに伝えられていた話とは違い、本体上部の小さなスロットからSIMカードが取り出せるようになっている。だが、iPhoneのSIMカードは、他のAT&T製携帯電話では使えない。SIMカードに対応したGSM携帯電話を使う最大の長所が完全に損なわれてしまうので、これは特に困った点だ。複数の携帯電話機にSIMカードを差し替えて使う人もいる。それに、SIMカードを使って、他の電話機に連絡先情報を読み込ませることもできない。
iPhoneの電話帳は、本体内のメモリにしか登録できない。それぞれの連絡先情報には、電話番号8件、電子メール、ウェブサイト、住所、役職と所属部署、ニックネーム、生年月日、メモが登録できる。通話相手のグループ登録はできないが、よく電話する相手はお気に入りメニューに保存して、簡単に呼び出すことができる。
発信元のIDには、写真を割り当てたり、多音の着信音25種類から1つを選んで設定できる。ただし、音声ダイヤル機能は搭載していないし、MP3ファイルは着信音に使えない。その他の基本機能として、アラーム、計算機、世界時計、ストップウォッチ、タイマー、メモ帳がある。バイブレーションモードも用意されているが、振動はかなり小さめだ。
カレンダーでは、今日の日付と今月の日付を確認でき、スケジュール帳や作業リスト(To Doリスト)としても利用できる。インターフェースはきれいでシンプルだが、新しい予定を書き込むには何度も画面をたたく必要がある。また、1週間単位での表示はできない。「Outlook」の連絡先とカレンダー、Yahooのウェブメールのアドレス帳を同期してみたところ、問題なく実行できた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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