W-ZERO3シリーズの最新端末として、満を持して登場した本機。
「電話機らしいフォルム」をしたスマートフォンとしての形状を追求しているため、操作性(一部キーの省略)や視認性(流石に文字は小さい)を犠牲にしている部分も見られるが、非常によくまとまった端末に進化したと言えるだろう。
esを購入するか悩んでいたという方でも、間違いなく購入を検討してもよいだろうし、esをヘビーに使っている方には、もっとオススメな端末だ。
esもスマートフォンとして見ると小型であり、発売当初には衝撃的だったが、大多数の一般ユーザーからすると「結構大きな携帯電話」という印象を与えていたと思われる。
事実、筆者の周辺でもあのサイズを理由に、購入を見送った(大きくてもよいなら初代W-ZERO3の大画面に魅力を感じる人が多かった)という人も散見されたが、本機を見せた瞬間に「これはよいね!」という反応を示す人が多いのは、ここまでサイズを小さくした開発者の努力のおかげだろう。
外観のインプレッションでも触れたが、縦方向の長さ以外は、一般的な高機能携帯電話と比べても同程度か、機種によってはもっと大きなものがあるほどで、本機を見た感想が「より電話に近づいているので、常に持ち歩きたい」という、非常によい感想につながっているのだろう。
筆者自身、シャツの胸ポケットに携帯電話(docomo SH702iD)を入れているが、esは一緒に入らないということ、データ通信用にはEM・ONEを持ち運ぶようになったことの2つの理由から、最近は通話用に同じW-SIM端末の「NINE(WS009KE)」を一緒のポケットに入れて持ち運ぶようになっていた。
それが、本機の場合は、携帯電話と本機の両方を同じポケットに入れられるようになったのだ。これによって、また筆者の常時持ち運びする機器が変わるのは間違いないだろう。
他にも、無線LANの搭載によって高速通信も可能になったことや、esよりも使いやすくなったキーボード、より長時間利用が可能になったことなどによって、総合的に魅力的になっているのも大きなポイントだ。
ユーザーから上がってきていたであろう、不満の声に耳を傾け、それをできるだけ解消していっているのは、素直に開発者の方々に賛辞を送りたい。
マイナーチェンジだと思われる方もおられるだろうが、筐体からアプリケーションに至るまで、細やかに手が入っているので、一度手にとってみることを強くオススメする。
だが、個人的には「Bluetooth」の搭載が見送られていること、電話用端末として見ると動作がまだまだ携帯に比べ緩慢なことなど、不満点も散見されているように感じている。
OSの仕様上仕方がない部分もあるのだろうが、ここで諦めずに追求して行って欲しいものだ。
それに、高級感を出し女性客に訴求すると言っていたデザインも、正直言ってまだまだだと思われる。現に筆者の周辺の女性陣数名に聞いて見たところ「変にギザギザしてて男っぽい」「銀色(メタリック過ぎる)がおっさん臭い」「カラーバリエーションが1種類はありえない」「横の黒い部分がダサイ」などいう感想で、デザインに惹かれると言ってくれる人はいなかった。
だが、大きさや厚みと機能(通話定額も含む)については、好意的な意見が多かった。せめてカラーバリエーションくらいは数種類(3種類程度)は用意しておくべきではないかと思った。ちなみに筆者は「黒系」が好きなので、今回の色は少し不満だ。
周囲では「白」「赤」「ピンク」「シャンパンゴールド」くらいは欲しいという感想が届いていた。是非とも今後の展開に期待していきたいところだ。
本機の魅力はいろいろとあるが、
1.アプリを自由にインストールしてカスタマイズ可能な『自由度』これらを実現している端末、ということだと思う。
こういう部分に惹かれる方は、是非とも購入検討の選択肢に本機を入れて見てはいかがだろうか?
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