ZEN V/V PLUSのユーザーインターフェースは非常にシンプルで、基本的な操作は、フロント部に搭載された5方向キーと再生/一時停止ボタン、バックボタンで行うことができる。ただし、キーの大きさが小さいため、手の大きな人は慣れるまでに少し時間がかかるかもしれない。
液晶の画質に関しては、有機ELを採用していることもあってか、発色、コントラストともによく、比較的明るい場所でもくっきり見えるのが特長。画面が小さく解像度も低いためテロップや字幕がついた映像を見るのには向かないが、動画自体は非常に滑らかに再生されるので、ミュージックビデオやビデオポッドキャストなどを楽しむには十分だろう。なお、製品に付属する「Creativeビデオコンバーター」を使うと、16対9のワイドフォーマットの映像の両側を切り取って、アスペクト比をZEN V PLUSのスクリーンに合わせることもできる。映画などを画面いっぱいに表示して鑑賞したい場合に便利な機能だ。
音質については、おもちゃのような外観から想像するよりも、はるかにクオリティが高く、クラシックからロックまでジャンルを問わずに楽しめる。そのうえ、イコライザー機能も充実しているので、音にこだわる人でも不満に思うことはほとんどないはずだ。
なお、PCと連携する際は、「Zen V Series メディアエクスプローラ」を使用することになる。このソフトは、オーディオCDのリッピングからオーガナイザデータの管理まで、一通りの機能が揃っているが、一部のツールはメニューが日本語化されていないものもあり、使い勝手には若干難あり。音楽ファイルに関しては、製品に付属する音楽管理ソフト「Creative MediaSourceオーガナイザ」か、「Windows Media Player 10」を使って管理した方がストレスは少ないだろう。
ZEN V PLUSの魅力は、超小型ボディの中に、ポータブルプレイヤーに求められるあらゆる機能を詰め込んでしまった点だといえる。その分、PCと連携する上で使い勝手が煩雑になってしまっている部分もあるが、オプションなしでFMラジオやボイス録音、ライン入力端子を利用したダイレクト録音などが可能なのは大きなアドバンテージだ。個性的なポータブルプレイヤーを探している人には、とくに目を向けてもらいたい製品である。
なお、音楽メインに楽しみたいという人向けには、クラス最高のコストパフォーマンスを実現した姉妹機ZEN Vも用意されている。こちらも要チェックである。
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