最高経営責任者(CEO)のTerry Semel氏は、クリック詐欺による広告主への被害について、懸念を表明した。クリック詐欺とは、自分のサイトに貼り付けた広告を自分でクリックして収入を増やそうとしたり、広告主に無駄な広告費を浪費させようと広告主のライバル企業が繰り返し広告をクリックする行為を指す。
「Yahooは広告主をクリック詐欺から保護するための努力を常に行っている。最近もわれわれの基準を満たさない業者との取引を終了した」とSemel氏は述べた。
Yahooはクリック詐欺をめぐる訴訟において、広告主に訴訟費用約500万ドルを支払う和解案に同意し、6月には連邦裁判所から予備承認を得ている。 Googleもクリック詐欺訴訟で、和解案として総額9000万ドルを支払うとしているが、賠償額が少なすぎるとする広告主たちは、改めて訴訟を起こしている。
Yahooの前四半期の純利益も、株式報酬費用が上昇したことからから前年同期よりも低下したものの、アナリストの予想値と一致していた。
ComScore Networksによると、Yahooは検索エンジン市場でおよそ29%のマーケットシェアを確保し、約45%のGoogleに続く第2位の座につけているという。
Nielsen//NetRatingsによると、第2四半期にYahooサイトに流れたウェブトラフィックは前年より9%増加し、3カ月間の平均ユニークオーディエンス数は31カ月当たり1億570万に達したという。
eMarketerによると、2006年の米国におけるオンライン広告支出は前年より33%以上成長し、167億ドルに達する見通しという。全メディアの広告に占めるオンライン広告の割合は6%にも満たないものの、オンライン広告支出のうちの40%以上を有料検索広告が占めているとeMarketerでは述べている。
eMarketerによると、2006のは有料検索広告市場が64億ドルになる見通しで、Googleが54%、Yahooが20%のシェアを獲得することになりそうだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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