type Uの使い方はカタチからもわかるよう、両手で握って使うことが想定されている。ちょうど左右の手で握ると、右手の親指がマウスのスティックとなり、左手の親指のところのボタンでクリックができる仕組みになっている。つまり両手があいてさえいれば、両手でtype Uを握りしめ、どんな場所や、どんな姿勢でもtype Uが使えることになる。
ただ、重量には少し注意しておきたい。Windows搭載PCとしては驚異的に軽量な520gだが、立って使う場合には、脇を締めて重量を体に寄せるなど、持ち方の工夫をしておきたい。いくら軽量とはいえ、既存のPDAや携帯電話よりは重いからだ。
また、type Uは画面がスライドする。スライドして出てくるものはキーボード。旧type Uにはキーボードがなかったが、今回のモデルはキーボードがあり、慣れさえすれば文章の作成も可能だ。
キーボードはスペースの制約もあり、通常のものとは若干異なっている。キーボードのひとつひとつのキーは極小サイズと言ってもよく、間違えて隣のキーを押してしまいそうだが、指先の腹で目的のキーを意識して押せば狙いのキーを間違えずに押すことができる。指の太い男性でも問題はなさそうで、問題があるとすれば、むしろツメが長く伸びている女性のほうではないだろうか。
画面のサイズは4.5型でドット数は1024×600。XGAの解像度よりも上下が若干少ないという程度のワイド画面で、高い解像度が必要なウェブサイトの閲覧なども苦にならない。切り替えで縦長の表示とすることも可能。画面が細かくて見にくい場合は画面の一部を拡大して表示することもできる。
液晶画面の表面は光沢タイプだが、輝度とのバランスがよいため、映りこみが気になる場面はほとんどない。むしろ、色あいに深みが生まれ、つや消し処理された画面よりも快適に画面を見ることができる。
ただし、どの光沢タイプでも快適というわけではなく、このtype Uやtype Tなど、VAIOの光沢タイプの液晶はよく仕上がっており、かなり使えるというのが筆者の感想だ。とにかく一度現物を見て、自分に合うか確かめるべきだ。
また、液晶モニターの上部には、こちら向きに31万画素、向こう向きに131万画素のカメラが搭載されている。静止画や動画の撮影では、シャッターボタンを押すと専用のソフトウェアが立ち上がりすぐに撮影ができる。
カメラが搭載されていることで、ホビーユースと捉える向きもあるようだが、テレビ会議はいまや立派なビジネスツール。こんな小さなtype Uを携えて公衆無線LANサービスのエリアにいれば、いつでもどこでもインターネットを使ったテレビ会議に参加できる。この点でも、type Uはビジネスの現場にも非常に役立つパソコンになりそうだ。
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