どこの会社でも、表記についての独自ルールがあるはずだ。例えば、「ユーザ」「ユーザー」と、音引きするかしないか、また「取り込み」「取込」と、送り仮名をつけるかつけないかで、会社または部署によってルールがあるだろう。そのほかにも、「ハードディスクドライブ」と「HDD」、「メガバイト」と「MB」など、カタカナなのか英字なのか……など挙げだしたらきりがない。
しかしこれらの細かな表記ルールは、Just Right!2の標準辞書に登録されていないため、標準辞書のルールだけでは指摘できない。そこで、独自のルールを「ユーザー辞書」に登録することで対応するのだ。
まずWindowsのスタート画面から「プログラム」→「Just Right!2ツール」→「校正用辞書ユーティリティ」と進み、「校正用辞書ユーティリティ」画面で新しい辞書を作成し、単語をひとつずつ登録していけばよい。
単語の登録は、ミスしがちな表記パターンと、その正しい表記を訂正候補として入力し、「半角空きで!」「すべて大文字」「送り仮名不要」などと間違いを指摘する理由も登録できる。これなら指摘されても、「あ、大文字にしなければならなかったんだ」「送り仮名は必要なかったっけ」など、ルールを理解しながら作業が行えるようになる。
複数の種類の辞書が作成できるため、部署や取引先用の辞書を用意しておくといいだろう。ユーザー辞書を切り替える場合は、Just Right!2ツールバーの[校正]-[辞書の設定]から選択する。ここで設定したユーザー辞書は標準で利用できる。
もちろん、校正ルールにユーザー辞書を取り込むこともできる。その場合は、標準のユーザー辞書がAであっても、「標準」ルールとユーザー辞書Bを組み合わせたBルールで校正した場合は、Bの辞書ベースで校正できる。
このため、使用する校正ルールはいつも同じで、ユーザー辞書だけ頻繁に変更する場合は、特定の校正ルールと各ユーザー辞書を組み合わせた、複数のルールを作成しておいてもよいかもしれない。そうすれば、校正ルールを切り替えるだけで、辞書の切り替えが楽に行えるのだ。
なお、ユーザー辞書の作成方法だが、ひとつずつ単語を登録しなくとも、メモ帳など、テキスト形式のファイルを作成できるアプリケーションでタブ区切りの表を作り、それを「単語ファイル」として辞書に登録することも可能だ。
さらに一太郎(8 Office Edition、9〜13、2004〜2006)やWindows版ATOK(15〜17、2005、2006)にユーザー登録されている単語をJust Right!2に取り込んで、ユーザー辞書を作成することもできる。
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