世界最大の電子証券取引所であるNASDAQは、2007年1月から、企業が現在4文字で表示している自社のティッカーシンボルの文字数を減らし、最低1文字まで省略するのを認める方針だ。
1971年の創設以来、NASDAQ市場では企業名を4文字で表示してきた。新しい計画の下だと、例えば現在「MSFT」として取引されているMicrosoftは、「M」を採用することが可能になる。NASDAQに対し、ニューヨーク証券取引所に上場している大部分の企業は2文字か3文字を使用しており、Ford(F)、Kellogg(K)、Citigroup(C)を含む21社のように1文字を採用している企業もある。
NASDAQのこの動きは、ティッカーシンボルに関して各取引市場が統一したアプローチを採用するよう求める証券取引委員会(SEC)の要請に応えたものだ。NASDAQ広報担当のBethany Shermanによると、簡素化の理由は、災害時や国家の非常事態の際に米国市場を保護するためだという。
より標準化された表示システムを採用することで、何らかの理由でNYSEやアメリカ株式取引所が取引不能になった場合、NASDAQが両取引所を支援できるようになる。NASDAQには、上場企業6700社すべてをホストする能力があるだけでなく、ライバル市場と異なり、取引を行うための証券所の建物もいらない。
「われわれは、資本市場を支える屋台骨である」(Sherman)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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