現代はもはやエケケイリアで暴力を食い止めることができる時代ではない。そのため、このような大規模な準備が必須となる。オリンピックはこれまで、2回の世界大戦があった1914年、1940年、そして1944年の合計3回中止になっている。また、1972年のミュンヘン大会では、8人のパレスチナゲリラが11人のイスラエル選手の誘拐を試みて一部を殺害する事件があり、それ以来オリンピックにはテロという亡霊が取りついている。
キプロスに本部を置き、地中海地域に重点を置く地政学専門家グループのCivilitas Researchによると、アテネ五輪にとって最大の脅威とされるテロリストはアルカイーダだという。
Civilitas Researchは先に公表したレポートの中で、歴代のギリシャ政権が国連でパレスチナの立場を支持してきたことを引き合いに出し、「パレスチナによるテロの危険度は低いだろう」と結論づけた。パレスチナ自治政府議長のYasser Arafatも6月終わりに、パレスチナはオリンピックの休戦協定を守ると誓約している。
「最大の脅威は、アルカイーダとその系列組織だと考えるのが一般的だ。アテネ大会では前代未聞の警備態勢が敷かれているが、その原因はここにある」(Civilitas)
大会関係者は、マイクを搭載した監視用の電柱が何百本もあるため、交通事故や爆発、発砲の現場は素早くかつ正確に特定できる、と期待する。収集されたデータは、Autonomyというソフトウェアメーカーの技術を使って警備担当者が整理できるようになっている。
Tubbsは、一部の報道とは異なり、これらのマイクが人々の会話を盗聴し、これを検索可能なテキストファイルに変換することはできない、と話している。マイクは地上6メートルの高さに設置されている上に、ギリシャには個人情報保護法もある、と同氏は強調している。
「これらの機器を運用しているのはわれわれではない。ギリシャ政府だ」(Tubbs)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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