ルネサステクノロジは、中国の最高研究機関・中国科学院傘下の情報技術に関する研究機関である計算技術研究所、Mobile Communication Research(MCR)と、次世代携帯電話向けの技術開発で提携したと発表した。
発表によれば、近年、中国市場においてますます加速する携帯電話の普及や、ディスプレイのカラー化で、カメラ・動画再生・TV受像・MP3など、マルチメディア機能への要求が高まり、次世代携帯電話の開発の加速が期待されている。このような市場動向を背景として、ルネサステクノロジとMCRは、次世代携帯通信に対応したモバイル・アプリケーションプロセッサであるSH-Mobileを用いた次世代(3G/4G)向けの携帯電話の開発を、共同で行うことで合意したという。これにより、両者は中国市場でベースバンドに依存しない最適な携帯電話用のアプリケーション、ソリューションの普及を目指す。
今回の提携において、ルネサステクノロジは、SH-Mobile及び仕様書、評価キット、ソフトウェアドライバなどを提供するとともに、同社のエンジニアによる次世代携帯電話開発のための技術サポートを行う。MCRは、音声認識、指紋認識などのアプリケーションのSH-Mobileへの移植、SH-MobileをベースとしたSmartphoneプラットフォームのハードウェアデザイン及びソフトデザインを担当する。
両者は今後、開発の第一ステップとして、2004年中の開発完了を目指し、次世代携帯電話のプロトタイプとなるSmartphoneを共同開発していく。その後、第二ステップとして、将来の規格や、ソリューション開発の標準化、SH-Mobileのトレーニングセンタの設立などについて話し合っていく予定だという。
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