日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は6月11日に、IEEE 1394b対応コントローラLSI「TSB41BA3」を発表した。「業界初の同製品により、家庭ネットワーキング環境における伝送距離と速度を大幅に向上できる」(同社)とする。
TSB41BA3は3ポートのバイリンガルPHYデバイスで、通信速度は最大400Mbps。カテゴリ5(Cat5)のガラス光ファイバ、プラスチック光ファイバ上において、通信距離を最長100メートルまで延長できる。
従来の1394a製品への下位互換性を備え、IEEE 1394a-2000が規定するデータ・ストローブ・エンコーディングと、1394b-2002の8B/10Bエンコーディングの両方式に対応する。
「消費者が家庭内でビデオゲーム、DVD、高品位テレビ、AVコンテンツなどを楽しむ時間は長くなっており、データの高速化と長距離伝送を実現する1394b対応製品への需要は高まっている」(米TI)。
また日本TIは同日、TSB41BA3用のトランシーバ「TSB17BA1」も発表した。カテゴリ5のケーブル接続向けトランシーバで、100Mbpsのポートを1基備える。
TSB41BA3は80ピンPFPパッケージ、TSB17BA1は24ピンTSSOPパッケージで量産供給する。米国における参考価格は、1000個受注時でTSB41BA3が1個6.5ドル、TSB17BA1が1個2.5ドル。
なお日本TIは、6月17日〜19日に東京で開催される「1394 デベロッパカンファレンス」で、両製品をはじめ、同社の1394b対応製品のデモンストレーションを予定している。
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