米AOL Time Warnerは同社のケーブルテレビ加入者向けに提供する意向で、米TiVoのパーソナル・ビデオ・レコーダ(PVR)と似たデジタル録画サービスを試験中だという。同社に近い情報筋が明らかにしたもの。
Mystro TVと呼ぶ同サービスでは、視聴者はデジタル・ケーブル・ボックスを通じてテレビ番組の録画や管理ができるという。また、生放送番組を一時停止、早送り、巻き戻しできる機能を備えており、録画予約用のデジタル番組ガイドも提供する。
TiVoと異なる点は、Mystro TVがハードドライブを備えたローカルデバイスではないという点だ。代わりに、すべての録画と管理はAOL Time Warnerが中央データバンクでホスティングを行う。配信にはデジタルケーブル回線を用い、IPネットワークは使用しない。つまり、ビデオの提供はインターネットベースでは行わない。
同筋によれば、Mystro TVはまだ開発の段階にあり、2年以内にリリースする見通しだという。
AOL Time WarnerのスポークスマンのTricia PrimroseはMystro TVに関するコメントは避けたが、「ある部門が双方向テレビの可能性を探っている」と述べている。
エンターテインメント業界はデジタル録画デバイスに興味を示しているものの、その技術が自分たちの事業に打撃を与えるのではないかと懸念する企業も多い。映画会社、テレビ局、広告主、メディア企業は、TiVoなどのデジタルビデオ録画機がボタンをクリックするだけで簡単にコマーシャルを飛ばすことができるのを危惧している。
Mystro TVはこうした懸念を緩和するために、サービスに広告を組み合わせる予定だ。例えば、生放送を一時停止する視聴者が、引き続き再生する前に広告を目にする仕組みを組み込む。同様に、30秒の広告を飛ばすこともできないようにするという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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