日立製作所(庄山悦彦社長)が2月4日に発表した2002年度第3四半期(02年10−12月)の連結業績は、売上高が前年同期比5%増の1兆9210億円、営業損益が128億円の黒字(前年同期は692億円の赤字)、税引前当期純損益が68億円の黒字(同1579億円の赤字)、当期純損益が13億円の黒字(同1158億円の赤字)となり、増収増益を達成した。
事業部門別の売上高は、情報通信システムが同比10%増の4096億円、電子デバイスが同比11%増の3784億円、電力・産業システムが同比3%増の4987億円、デジタルメディア・民生機器が同比1%増の3074億円、高機能材料が同比2%増の3103億円、物流およびサービス他が同比9%増の3759億円、金融サービスが同比1%増の1429億円と、すべての部門で増収を達成した。
営業損益では、金融サービスが同比65%減の31億円の黒字と減少したものの、情報通信システムが18億円の黒字(同135億円の赤字)、電子デバイスが60億円の黒字(同540億円の赤字)、電力・産業システムが95億円の黒字(同21億円の黒字)、デジタルメディア・民生機器が27億円の黒字(同6億円の黒字)、高機能材料が71億円の黒字(同45億円の赤字)、物流およびサービス他が26億円の黒字(同12億円の黒字)だった。
情報通信システムは、ソフト/サービスの売上高が横ばいの1892億円、ハードが同比20%増の2204億円だった。ハードでは、ストレージ事業が堅調に伸びており、SAN/NASストレージソリューションの売上高が同比17%増の700億円、ハードディスクドライブ装置の出荷台数が同比29%増の220万台となった。PC事業は、PCサーバーの出荷台数が横ばいの6800台、クライアントPCが同比89%減の13万5700台と伸び悩んだ。
9か月累計(02年4−12月)の連結業績は、売上高が前年同期比1%増の5兆8375億円、営業損益が745億円の黒字(前年同期は1114億円の赤字)、税引前当期純損益が526億円の黒字(同2565億円の赤字)、当期純損益が141億円の黒字(同2263億円の赤字)だった。なお、通期業績の見通しは、売上高が8兆500億円、営業損益が1500億円の黒字、税引前当期純損益が1300億円の黒字、当期純損益が360億円の黒字を修正しなかった。
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