Appleのスタイラス「Apple Pencil」は、従来のスタイラスと一線を画する自然な使い心地だそうだ。しかし、スタイラスを持っていると、指によるタッチパネル操作が難しい。スタイラス利用を意識したUIでない場合、ピンチインやピンチアウト、2本指を使っての回転といった操作はやりにくい。
そこでAppleは、スタイラス自体をタッチ操作してスマートフォンやタブレットを制御する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月23日に「STYLUS WITH TOUCH SENSOR」(公開特許番号「US 2016/0179222 A1」)として公開された。出願日は2014年12月18日。
この特許は、スタイラスの軸全体にタッチセンサを設け、持っている指の位置や指の動きを検知し、その情報を操作対象のスマートフォンやタブレットに伝え、アプリの動きに反映させる技術を説明したもの。これにより、タッチパネルに触れることなく操作できるため、スタイラスを持った状態でも指に頼る必要がなくなり、使いやすくなる可能性がある。
Appleは実施例のなかで、指を回す動きをアプリ上の回転操作に、軸の長さ方向へ指を滑らせる動きをスクロール操作に反映させる活用事例を説明している。アプリが対応すれば、例えば画像編集アプリで明度や色合いの調整といった操作にも応用できそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」