iLife '08の最後の目玉は、アップル社が提供する有料ウェブ・サービスである.Macとの連携で実現したウェブギャラリーだ。iLife '08には、iWebという簡易ウェブページ作成ソフトも付属するが、ともかく写真だけを手軽に美しくオンラインで公開したいというニーズには、ウェブギャラリーのほうが適している。サンプルは、こちらから。
ウェブギャラリーを利用すると、Macプラットフォーム以外の標準的なウェブブラウザ上でもiPhotoライクな写真閲覧が実現され、サムネールの連続的な拡大縮小やiTunesのカバーフローに似た「回転トレイ」と呼ばれる表示方法を選択することもできる。
ちなみに、iPhoneのユーザーは撮影した写真を直接ウェブギャラリーにアップロードすることが可能だったり、訪問者が写真を投稿あるいはダウンロードできる設定もでき、写真共有に関して新たな使い道が広がっていきそうだ。
このようにiPhoto '08は、従来の使い勝手の良さをさらに磨き上げながら、より便利で効率の良い写真管理を実現している。デジタルカメラを利用する機会の多いユーザーならば、これだけのためにiLife '08を使う価値があると言っても過言ではないだろう。
なお、iPhoto '08を含むiLife '08は、パッケージ版の販売に加えて、現在出荷中のすべてのMacintosh製品に無償バンドルされている。高機能化した分、システム要件も高くなっており、特にCPUがPowerPC G5かインテルCore Duo以上でないとインストール自体ができないため、既存ユーザーが購入する際には注意が必要だ(iWork '08は、その限りではない)。
第2回は、プロカメラマン磯村浩一氏によるiMovieをお届けする。
テクノロジーライター、原宿AssistOn(www.assiston.co.jp)アドバイザー、自称路上写真家。各種Macintosh専門誌、「Photographica」、「AXIS」、「自転車生活」などの誌上でコンピュータ、カメラ、写真、デザイン、自転車分野の文筆活動を行うかたわら、製品開発のコンサルティングも手がける。主な訳書に「AppleDesign日本語版」(AXIS刊)、「スティーブ・ジョブズの再臨」(毎日コミュニケーションズ刊)など。
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