「iLife '08」はどう進化したか?バトンレビュー--第1回iPhoto '08編 - (page 4)

Apple
内容:アップルは8月7日、新型iMacとともにマルチメディアアプリケーションソフト「iLife '08」を発表した。大きな進化を遂げたiLife '08を、アップルファンであり、得意分野を持つ3名の執筆陣による3回の連載でお届けする。第1回は、Macintosh系の書籍や雑誌、“自称路上写真家”として活躍する大谷和利氏による「iPhoto '08」レビューだ。

皆で楽しめるiPhotoへ--.Macとの連携

  • iPhoto '08には、.Macサービスとの連携により、公開オプションを設定して「公開」ボタンをクリックするだけで手軽に見栄えのするオンラインアルバムを作成できるウェブギャラリー機能(iMovie '08の動画にも対応)も追加された。設定次第で、訪問者によるアップロード(投稿)やダウンロードも許可される

 iLife '08の最後の目玉は、アップル社が提供する有料ウェブ・サービスである.Macとの連携で実現したウェブギャラリーだ。iLife '08には、iWebという簡易ウェブページ作成ソフトも付属するが、ともかく写真だけを手軽に美しくオンラインで公開したいというニーズには、ウェブギャラリーのほうが適している。サンプルは、こちらから。

 ウェブギャラリーを利用すると、Macプラットフォーム以外の標準的なウェブブラウザ上でもiPhotoライクな写真閲覧が実現され、サムネールの連続的な拡大縮小やiTunesのカバーフローに似た「回転トレイ」と呼ばれる表示方法を選択することもできる。

 ちなみに、iPhoneのユーザーは撮影した写真を直接ウェブギャラリーにアップロードすることが可能だったり、訪問者が写真を投稿あるいはダウンロードできる設定もでき、写真共有に関して新たな使い道が広がっていきそうだ。

  • ネット上でもiPhotoライクな操作性を実現したウェブギャラリーは、Mac以外のプラットフォームのWebブラウザからも閲覧できる。筆者によるサンプルは、こちらからアクセス可能だ。ただし、.Macのトライアルアカウントによる開設なので、10月17日までの限定公開となる

 このようにiPhoto '08は、従来の使い勝手の良さをさらに磨き上げながら、より便利で効率の良い写真管理を実現している。デジタルカメラを利用する機会の多いユーザーならば、これだけのためにiLife '08を使う価値があると言っても過言ではないだろう。

 なお、iPhoto '08を含むiLife '08は、パッケージ版の販売に加えて、現在出荷中のすべてのMacintosh製品に無償バンドルされている。高機能化した分、システム要件も高くなっており、特にCPUがPowerPC G5かインテルCore Duo以上でないとインストール自体ができないため、既存ユーザーが購入する際には注意が必要だ(iWork '08は、その限りではない)。

第2回は、プロカメラマン磯村浩一氏によるiMovieをお届けする。

大谷和利氏プロフィール

テクノロジーライター、原宿AssistOn(www.assiston.co.jp)アドバイザー、自称路上写真家。各種Macintosh専門誌、「Photographica」、「AXIS」、「自転車生活」などの誌上でコンピュータ、カメラ、写真、デザイン、自転車分野の文筆活動を行うかたわら、製品開発のコンサルティングも手がける。主な訳書に「AppleDesign日本語版」(AXIS刊)、「スティーブ・ジョブズの再臨」(毎日コミュニケーションズ刊)など。


>>「もう難しいなんて言わせません!「iLife '08」バトンレビュー--第2回iMovie '08編」はこちらから

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