これほど陽気が良くなってまいりますと、心体ともに否が応でも活動的に……というのが人間という生き物の性(さが)。さらにこの季節、ちょい涼しめの絶好の夜遊び陽気でありまして、例えば鳥居坂あたりを並んで下っていくときに、思わず「……さむくない?」とニキータちゃんの肩に手をまわしたとしても一向に不自然ではない、といったことですが--ついつい街場に足が向いてしまいがちです。
が、いくら世慣れたオヤジさまといえども、夜ごとの「酒とバラの日々」では、ちょいムチなお身体にも差し支えが出ようというもの。ましてや、ニキータちゃんにも「ワンパターンねェ」といわれてしまう可能性大でして、それではせっかくのサービス精神も裏目に出てしまいかねません。
そこで、時にはモードチェンジを。
……ということで、今回のお題は「iPod Hi-Fiをもってお外にでかけよう」です。
スティーブ・ジョブズが何年か前、どこかの雑誌のインタビューで、自分のレスペクトするWalkmanを出したソニーについて訊かれ、「いまどきの若い人は、もうオーディオシステム(いわゆる「コンポ」)などは買わない。iPodと(対応する)スピーカーシステムを持って、大学のドミトリーに入るんだよ」と、たしかそんなことを口にしていた記憶があります。で、そういうコンセプトのもとにつくられたはずのiPod Hi-Fiでしたが、「アップルがiPod用のブームボックスを出すんじゃないか?」というような噂が、Macworldの前ころから流れていたせいもあってか、発表当初は「いささかインパクトに欠ける」といった声もウェブ上で見受けられました。
たしかにこのiPod Hi-Fi、「後だしジャンケン」の感も濃厚にあり、また競合製品に比べて値段も安くはありません。でもですよ、これにはほかにないもの……そう、取っ手(持ち運びようのハンドル)がついておりまして、これがとってもイイ〜んです(正真正銘のおやじギャグ炸裂!)。このハンドルと、そして乾電池でも動かせるという特徴を活かして、ニキータちゃんに「まぁ、ステキね♥」っといわせない手はありません。
「ブームボックス」といえば、筆者のような年頃の者には、往年の名画「Do The Light Thing」に登場した「Yo,Yo!」っなブラザーたちがまず思い出されます(もはや記憶もおぼろげですが)。そう、がっちりとした体格のブラザーの肩に担がれたでっかいラジカセです。
ああいうものの現代版を、iPodがデフォルトの音楽環境になった若者たちに……となれば、当然屋外に持ち出してガンガン鳴らす。そのためには取っ手が必要──というのが筆者の勝手な想像ですが(はたしてこれが的を射たものかどうかは、みなさまのご判断、ということで)。だとすれば、いまならさしずめ街頭に出て、ラップの曲など流しながらヒップホップのダンス(?)--昔は「ブレイクダンス」と呼んだのですが、いまはどうなんでしょ?--に興ずる、というのがクールな、あるいは正統的なiPod Hi-Fiの活かし方かもしれません。ただし、ゴルフ以外の運動とは縁のないオヤジさま方にとって、これはほぼあり得ぬ選択肢。そこで、オススメしたいのが「iPod Hi-Fi持参のピクニック」です。
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